内田洋行のオフィス家具「LEMNA(レムナ)」シリーズが、商品の色を変えたことで爆発的に売れている。2017年1月に新製品を投入したところ、1年間で約2倍の売れ行きを示したほど。起爆剤になった色は、同社が独自にデザインした「エル ブラック」と呼ぶ黒だった。エル ブラックを脚などに使い、木材を使った天板と組み合わせたことで、ヒット商品になった。
オフィス家具の「LEMNA(レムナ)」シリーズでは、天板に木材を使い、脚部分に独自の「エル ブラック」を採用。オフィスに創造性を求めるニーズに応えている。左は天板に指紋が付かないようにしたモデル。右は木目を活かしたモデルで、実際に富士通の新横浜TECH ビルで利用されている例。今までにない新しいオフィスづくりを実現するために導入された(写真提供:内田洋行)
「エル ブラックはややイエローを混ぜたような暖色系の色合い。木材にも合わせやすい色として開発した。レムナシリーズでは以前から一部のオフィス家具には黒も使っているが、エグゼクティブの高級感を醸し出すような寒色系の黒だった。一方、エル ブラックは暖色系にすることで、オフィスで自由にコミュニケーションできる雰囲気にしている」(オフィス商品企画部の齊藤治宣・プロダクトデザイン課長)。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー