JR仙台駅から電車で1時間あまり。鳴子こけしの産地として知られる鳴子温泉(宮城県大崎市)に到着する。鳴子こけしは江戸時代からつくられていたが、戦後、温泉場を訪れる観光客の増加とともに、土産物として広く普及した。近年は観光客の減少や後継者不足の影響で、鳴子こけしの生産量が減少している。最盛期には100 人ほどいたこけし職人も、現在20人にまで減っている。

 そんな中、海外の販路開拓に一筋の光明が見えてきた。鳴子温泉にある桜井こけし店の桜井昭寛氏と後継者の尚道氏は、パステルカラーのこけし「Hagoromo(はごろも)」を開発。これを2017年1月に開かれたパリの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展すると、海外のバイヤーの目に留まり、欧州のミュージアムショップやセレクトショップなどからの注文が入り始めたのだ。

「Hagoromo」。サイズは6寸(約18cm)。単色のブルー、オレンジ、グリーンのほか、ストライプ柄やグラデーション柄などを含め10のバリエーションがある。価格は4104円(税込み)
「Hagoromo」。サイズは6寸(約18cm)。単色のブルー、オレンジ、グリーンのほか、ストライプ柄やグラデーション柄などを含め10のバリエーションがある。価格は4104円(税込み)
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