これからの2年でマーケティングはどう進化するのか。AI(人工知能)やEC(電子商取引)、SNSなど5つのテーマの近未来を5人の識者に占ってもらった。

EC:
利用者のエンゲージメント獲得が競争の焦点に

 4つ目のテーマはEC(電子商取引)。2020年のECについて、楽天の元幹部で、現在はメディア型ECモール「KABUKIペディア」を運営するKABUKI(東京都千代田区)の大城浩司・代表取締役兼CEOに見通してもらった。

大城 浩司 KABUKI代表取締役社長兼CEO<br>沖縄生まれ。約1万6500m2の大型ショッピングセンター勤務を経て、2001年楽天入社。営業本部長などを経て、2014年ICA.inc設立。2015年10月KABUKIを設立し現職。2016年5月にメディア型ECモール「kabuki ペディア」を発表
大城 浩司 KABUKI代表取締役社長兼CEO
沖縄生まれ。約1万6500m2の大型ショッピングセンター勤務を経て、2001年楽天入社。営業本部長などを経て、2014年ICA.inc設立。2015年10月KABUKIを設立し現職。2016年5月にメディア型ECモール「kabuki ペディア」を発表

 「日本でもECの市場は今後も伸びる。現在、BtoC(消費者向け)ECの国内市場規模は約15兆円強。EC化率は5.4%だ。2020年のBtoC市場のEC化率は、現在の米国と同等の7%に届き、その後、10%まではすぐに伸びるだろう。

 2020年のECサイトは、現在のMA(マーケティングオートメーション)とコンテンツマーケティングの機能を併せ持ち、商品やサービスの価格や機能、品ぞろえだけでなく、それらの背後にある“ストーリー”まで消費者に訴えかけ、エンゲージメントを獲得することを目指すようになるだろう」

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