iPhone登場以来のインパクトで、暮らしに劇的な変化をもたらすAIスピーカーを筆頭に、「UMAMI家電」「NEO折りたたみ型スマホ」など、18年は期待の新デバイスが目白押し。働き方改革で生まれる大人の“自由時間”は、「疲労回復ジム」のような癒やし系や、稼げるネットサービスで新消費を生む。明るい兆しが見える18年を完全予測した。
予測
【1位】マルチAIスピーカー
アマゾンとグーグルの2大巨頭がそろい踏み。ついにAIスピーカー時代が幕を開ける。「異種AIタッグ」「複数台持ち」で一家の主役に躍り出る
【2位】 熱狂ライブコマース
スマホの生配信で売り手と直接話せる“エンタメ系通販”に大人も熱中。専門店からフリマ、オークションまで、すべてがライブと融合する
【3位】 疲労回復ジム
フィットネスジムが、「鍛える」場所から「疲れを取る」場所に。従来と正反対のアプローチが、“運動をしない”97%の現役世代をついに動かす
【4位】 日本流グローサラント
鮮食材を使った出来たて料理を割安価格で堪能! スーパーと体験型レストランの融合業態が全国で増殖し、共働き&シニアの「第2の食卓」に
【5位】 ハイドロ銀チタン
花粉やカビ、不快なにおいを撃退する新素材。マスクからスポーツウエア、タオル、寝具まで、50社連合が大挙して製品化し、家庭に急速浸透
【6位】 UMAMI家電
ゆっくり熱を通して肉のうまみを逃さない「低温調理」が身近に。“ほったらかし”でごちそうが作れる新家電に料理男子や肉食シニアが飛び付く
【7位】 走って戦うジュニアシューズ
現代っ子を外遊びに駆り出す、斬新なハイテクシューズが登場。走ることが楽しくなり、足も速くなる機能に、親も子もこぞって魅せられる
【8位】 遠近“スイッチ”メガネ
遠近両用メガネがレンズに液晶を搭載して大幅に進化。“視覚拡張”をキーワードにしたメガネ型ウエアラブルが登場し、シニアの心をつかむ
【9位】 即席パーフェクト・ヌードル
1食に必要な栄養素を1品で賄える「完全栄養パスタ」が生タイプ即席麺に。大手コンビニとのタッグで、最強の健康ヌードルが業界に革命を起こす
【10位】 みな得フードシェアリング
外食店や小売店の“余り物”を利用者でシェア。「お得に食べるだけ」でフードロス削減につながる新感覚サービスが、社会貢献スタイルを変える
【11位】 大人のエンタメ日比谷
オフィス街の印象が強かった日比谷が、「東京ミッドタウン日比谷」の誕生で激変。巨大シネコンを核に一大エンタメ街に発展、大人が押し寄せる
【12位】 みんバケ(民泊バケーション)
合法化で企業の参入が相次ぎ、市場が沸騰。豪華別荘、寺、離島などの高付加価値の物件が一気に増え、お得な“グループ民泊”が旅の定番に
【13位】 キッズARパーク
最新テクノロジーで彩られた「知育パーク」が脚光を浴びる。子供の知能の発達に寄与するアナログ遊びが、デジタル時代に合わせて進化する
【14位】 得するリアルタイム保険
保険がテクノロジーで進化を遂げる。ウエアラブルを着けて運動すれば保険料が下がるなど、すぐに得できるわかりやすさで消費者を魅了する
【15位】 アスレチック・フード
カツオバーからサラダサーモン、“卵パク質”まで……。新種のプロテインフードに女性やシニアが反応。「高タンパク」が食品市場の標準仕様に
【16位】 貼るサプリ
日本発・夢のマイクロニードル技術の応用で「シート型」が本格普及へ。手間なく成分を吸収可能。まさかの発想で「サプリを貼る」新習慣が定着
【17位】 NEO折りたたみ型スマホ
ディスプレイが折れ曲がって二つ折りになる未来的スマホが、ついに実用化。「小型なのに大画面」で、iPhone登場以来のブレイクスルーに
【18位】 “落ちない”日焼け止め
「水に強い」「肌に優しい」「高UVカット」の三拍子そろった革新的な日焼け止めが、業界に旋風を巻き起こす。新技術で乱立する市場の頂点を狙う
【19位】 稼げるQ&Aアプリ
誰でも著名人に質問ができて、小遣いも稼げる“オンライン知恵袋”にビジネスパーソンがハマる。検索に代わる情報収集手段としても脚光
【20位】 “アムロス”フィーバー
直近のベストアルバムがミリオン確実。国民的歌姫・安室奈美恵のラストランにファンが泣き、日本中が沸く。200億円の巨大な経済効果をもたらす
選考の基準は、①その商品の登場が、これまでにない新しい市場を創造する可能性を持っている②その商品の売り上げ、販売量が伸びることが予想される③その商品が登場することで、消費者のライフスタイルが大きく変わる可能性がある④追随する商品やサービスが出るなど業界に大きな影響を及ぼす可能性がある、の4つ。
これらを基準にして、日経トレンディ編集部がベスト20を決めた。また、「ヒット予測100」とは、ベスト20に加えて紹介した「コレもHIT」「ヒット必至のNEXT13」「業界別みんなのヒット予測」などの総数(162商品)のこと。
写真:Chung Sung-Jun/Getty Images ©MARC JACOBS