いよいよ20年に開催される「東京五輪・パラリンピック」。56年ぶりの一大イベントのタイミングに合わせて、東京の街並みも劇的に変貌する。
13年の東急東横線の地下化以降、“100年に1度”クラスの大規模な再開発が行われているのが渋谷だ。なかでも最大級のプロジェクトが「渋谷スクランブルスクエア」。19年には、渋谷エリアで最高となる、高さ約230m、地上47階建ての東棟が完成。屋上にはスクランブル交差点を見下ろせる展望施設も用意される予定で、日本人、訪日観光客を問わず新しい観光名所として人気を集める。駅の真上に位置する中央棟や、西口バスターミナル付近にできる西棟は27年に完成する予定だ。
渋谷駅の南側でも再開発が進む。18年秋に開業するのが「渋谷ストリーム」。旧東横線渋谷駅エリアから南に延びる大規模複合施設で、オフィスや商業施設、ホテルなどが入る。クリエーター向けのコワーキングスペースやサイクルカフェなどの他、約700人を収容できる「渋谷ストリームホール」を併設。渋谷駅直結ということもあり、人の流れを大きく変えそうだ。
20年には新駅も誕生する。JR品川車両基地の跡地にできるのが「品川新駅(仮称)」。国鉄の民営化以降、初となる大規模開発で、山手線としては71年の西日暮里駅以来、49年ぶりの新駅だ。東京五輪・パラリンピックが開催される20年に暫定開業し、24年の本開業を予定している。
都心部にある新国立競技場などと晴海の選手村とを結ぶ要となる虎ノ門には東京メトロ日比谷線の「虎ノ門新駅(仮称)」ができる。直結する虎ノ門ヒルズにはビジネスタワーやレジデンシャルタワーなど超高層ビルが相次いで竣工。近隣では「東京ワールドゲート」や虎ノ門二丁目地区の再開発なども進められており、エリア全体の街並みが大きく変わる。
増加する一方のインバウンド需要を狙った外資系ホテルの進出も多い。なかでも相次いで都内にオープンするのがマリオット・インターナショナルブランドのホテル。「ACホテル・バイ・マリオット東京銀座」と「東京エディション銀座」「東京エディション虎ノ門」が20年に開業予定だ。
五輪特需はあと3年! 駅もホテルも建設ラッシュ
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