2016年12月、米Amazonの「Amazon Dash」が日本でもデビューした。これによってスマートフォンやパソコンを立ち上げなくとも、ボタン1つ押すだけで、いつもの商品を注文できるようになった。冷蔵庫の扉や洗濯機、あるいはおむつを入れている棚などに取り付けておき、「そろそろ買い足しておこうかな」と思ったら、ボタンを押す。それだけでAmazonへの注文が完了し、商品が届くという仕組みだ。

図1 Amazon DashはAmazon.co.jpで購入できる。このAmazon Dashで、Amazonはオンライン購入の意思決定ゲートをオフライン空間に出現させた
Amazon Dashで購入できる商品は日用品やオフィス用品、食品などを中心に、6カテゴリ100種類以上のブランドに及んでいる。
小さなボタンに過ぎないAmazon Dashだが、チャネルという視点から見ると、これまでのパラダイムを大きく変えるほどの衝撃を与える“大物”だ。Amazon Dashの革新性は、「オンライン購入の意思決定ゲートを、自宅というオフライン空間に出現させた」ことにある。
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