前号では、LINEアカウントの種類と「できること」を整理した。今号は、「LINE@は使える?」の質問にお答えしたい。フォロワー数が多いインフルエンサーを積極採用する動きがある。その注意点や育成のポイントについて解説する。

Q1:そもそも「LINE@」は利用した方が良いのか? 制約のあるLINE@のAPIは使えるのか?

 LINE@は今年12月で5周年を迎える。サービス開始当初から利用してきた私はこの5年間、自称「LINE大使」として利用価値を伝えてきた。5年が経過した今もなお、「使ったほうがよいか?」という質問が多い。

 その質問には、「NO!」と答えることにしている。使った方がよいか?という質問自体が既にナンセンスで、「使え!」が私の回答だからだ。特にアパレルなどの業界で、もはや使わない理由が思い浮かばない。

 そもそものLINE@の特徴は改めて語るまでもないので、その利用価値について、既存客と新規客に分けて話を進めたい。

LINE@を積極活用している「SHIBUYA109」。人気商品、新着商品の情報を配信している
LINE@を積極活用している「SHIBUYA109」。人気商品、新着商品の情報を配信している

 まず既存客については、購入促進に非常に有効である。

 メガネスーパーでは2015年3月にECサイト単独のLINE@を開設した。スマートフォンユーザーのリピート促進と、毎日配信のメルマガよりは少ない情報を求める人向けのチャネルとして利用している。売り上げのリピーター比率は、メルマガ経由が96%、LINE@経由が82%と、メルマガに匹敵する。

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