企業内には様々な部局にデータが蓄積されており、オープンデータなど外部に活用できるデータも増えている。第2回はExcelデータを操作して、条件に合致した企業を絞り込んでいく手順を説明する。
分析のサンプルデータ
分析に使うサンプルデータ:上場企業3030社の有価証券報告書から生成した各社の簡易的な決算書データ(2010年~2012年の3期分で変則でない有価証券報告書を公開している9090件)。加工後のデータは記事末尾に掲載/データ出典:「EDINET」(データ)
今回は、基本的な統計量の違いをデータから観測し、その結果を踏まえて企業を評価する手法を紹介する。分析事例としては「売上高営業利益率」(以後、営業利益率)と「現預金手持日数」を取り上げる。
前者は、本業にてどの程度もうけているかを、後者は突発的な事象に対しても安定して支払いができるかを表す指標で、これらを用いて優良企業を、企業群の中から抽出することを本稿の目的とする。
「データを知る」からはじめよう
統計解析を行う際に最初に行うのが、データがどのように入力されているか、データにどのような特性があるか、データがどのように分布しているのかといった「データを知る」ことである。
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