ヤフーはスマートフォン向けに提供しているアプリ「防災速報」の利用者から許諾を受けてGPS(全地球測位システム)を利用して位置情報を取得。本人が特定されないように匿名化したうえで、予測に活用している。この位置は常に取得しているわけでなく、一定の条件下で移動した際に取得しているという。

 Yahoo! JAPAN研究所の坪内孝太上席研究員は「データ量は1日に約1億5000万行と2011年の7倍以上になっている。1日で幹線道路をカバーできるくらい」と説明する。

位置情報の活用について説明するヤフーの坪内氏
位置情報の活用について説明するヤフーの坪内氏

 坪内氏らは、これら蓄積した位置ビッグデータを分析して独自の「バイリニアポアソン回帰」と呼ぶ予測モデルを開発した。特定の場所や曜日・時間などの条件を入れると人出が予測できるものだ。「ビッグデータから人や街の『いつものパターン』が抽出できるようになった」(坪内氏)。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
この記事をいいね!する