
全5回
場のデザインの新潮流(1)
国内企業の間で店舗やレストラン、ホテルといった空間のデザインを見直しているケースが相次いでいる。これまでの形態だけでは、お客の心をつかみにくいためだ。背景には、競争激化による差異化の難しさだけでなく、ネット販売の急激な進展により、お客の心をつなぎとめるのが今まで以上に難しくなっていることがある。
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第1回2018.04.16「体験価値」をどうデザインするかが問われるスターバックス コーヒー ジャパンは「スターバックス リザーブ ロースタリー」と呼ぶ新しい体験型の店舗を、2018年内に東京・中目黒でオープンする。同店舗にはコーヒーの大型焙せん機を設置。お客の目の前で生豆が運ばれ、焙せんから抽出まで行う様子が分かり、バリスタがその場でいれるコーヒーを味わえる。
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第2回2018.04.16育児を学べる:ファミリア代官山店ベビー用品や子供服を製造・販売するファミリアは2016年6月、東京・代官山に体験型の新しいショップをオープンさせた。商品を触ったり試したりしながら検討できるのが特徴だが、単なるショールームではない。コンセプトは「TOUCH for the first 1000days」。
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第3回2018.04.16生の和菓子作りを目の前で見られる:鶴屋吉信・東京店東京・日本橋の商業施設「日本橋 コレド室町3」内にある和菓子店、鶴屋吉信・東京店に一歩入ると、売り場の一角にカウンターと椅子が設置されているのが目に入る。
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第4回2018.04.16困ったらすぐに相談、雑用も頼める:でんかのヤマグチ大手家電店が台頭し、ネット販売が全盛の時代でも年商約10億円を維持し、粗利率40%の“町の電器屋さん”がある。
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第5回2018.04.16VRでどこでもショールーム:メルセデス・ベンツ日本、パナソニックVR(仮想現実)を活用すれば、どこでも体験型のショールームになる──そんな事例の1つが、メルセデス・ベンツ日本が東京の代官山・蔦屋書店で展開した「クルマを置かないバーチャルショールーム」だ。