検討:一般名称を商標登録したい

 まず、ロゴのデザインから取りかかった。そのとき、サバイバルフーズという商品名を商標登録できていないという、新たな課題が分かった。

 セイエンタプライズでは、それまで何度も商標登録を試みたが、「『サバイバルフーズ』は一般名称なので登録できなかった」と平井氏は説明する。商品名自体は明快で非常食の分野では浸透しており、変更したくないという思いも強かった。

 25年もの超長期保存ができる競合商品がなかったことから、商標登録しないまま販売を続けてきたが、北川氏は「今後、認知度が上がれば、同じ名前の競合商品が出てこないとも限らない。ブランドとして確立させるためにも、商標は登録すべき」と提案した。

 GRAPHでは20年以上前から、知財戦略をブランディングの一環として捉え、積極的に取り組んできた。今回の案件についても、社内の弁護士資格を持つスタッフと社外の弁理士や弁護士とも連携し、名称を変更せずに商標登録できないか検討を重ねたという。その結果、見いだした方法が「SURVIVAL」だけで商標を取得する方法だった。

解決策:エレガントな備蓄食に変身

 マークは、シェフをモチーフにデザインした。ロゴは、古典的な欧文書体をアレンジ。緩やかにカーブを描き、エレガントな印象に仕上げた。

 登録商標であることが伝わるように、SURVIVALのロゴの後に®を入れている。SURVIVALとFOODSとの間の空白を多めに取り、SURVIVALの1語だけが商標であることを明確にしつつ、ロゴとして違和感がないようにデザインした。「商標登録することで、商品名を法的に守りつつ、『サバイバルドリンク』や『サバイバルスイーツ』など、将来的に横展開も可能になると考えた」(北川氏)。

 永谷園と共同開発した最新版の商品のパッケージは、08年にリニューアルしたデザインを基にバージョンアップ。おいしさをより強調し、商品写真を大きくした。「写真の色味はおいしさを表現するうえでも重要。これまでは米国で印刷していたので、色味のコントロールが難しく、写真はあえて小さくしていた。国内製造を機に、ラベルの印刷もGRAPHが担当することになり自分たちでコントロールできるようになったので、写真を大きく使用することにした」(北川氏)。