
インサイド
企業のマーケティング事例を取り組みの背景から、その解決策と成果、そして「次の一手」に着目して解説する。ヒット商品の開発から、最先端のデジタルマーケティング施策、さらにはAI、ビッグデータ活用事例まで網羅する。
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2021.03.04トヨタ車サブスク「KINTO」の申込数が6倍超。その理由と次の一手トヨタ車のサブスクリプション(定額課金)サービスを手掛ける「KINTO」。2019年2月のスタート以来、苦戦を強いられてきたが、コロナ禍にあって好調に転じた。20年下期には申込数が前年同期比6倍を超え、12月時点の累計は約1万2300件に達した。その巻き返しの要因と、次の一手をKINTO副社長執行役員の本條聡氏に聞いた。
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2021.03.04クラブハウスは若者に刺さらない 「声かけおじさん」に抵抗感音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」は、音声のみのコミュニケーションサービスだ。Twitterも音声チャット機能のベータテストを開始するなど「音声」は注目のジャンルだが、若者はClubhouseをどう捉えているのか。彼らを取り巻く現状と実際の声を踏まえながら探ってみた。
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2021.03.04「VR内覧」が前年比3倍超 新築マンションの販売革新進む2020年の新築マンション市況は、テレワークの浸透で住空間への関心が高まる一方、モデルルームの内覧を休止するなど商環境が大きく変化した。そんな中、不動産販売の課題をテクノロジーで解決するスタイルポート(東京・渋谷)が、受注数を大幅に伸ばしている。同社のVR(仮想現実)接客ツール「ROOV compass(ルーブ コンパス)」は、なぜ不動産デベロッパーに注目されるのか。躍進の秘密を探った。
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2021.03.02携帯大手からオンライン専用プラン続々 料金値下げに隠れた課題携帯大手3社は2021年3月より、オンライン専用でコストパフォーマンスの高い料金プランを順次投入予定だ。政府からの値下げ要請に応える狙いが大きいが、一方で実店舗販売への依存度が高く、販売のオンライン化が進んでいなかった携帯電話業界のビジネスを大きく変える可能性も秘めている。
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2021.03.02毎月会員3割増 オンライン音楽レッスンという「金鉱脈」東京大学発のスタートアップが「金の鉱脈」を掘り当てた。サブスクリプション型のオンライン音楽レッスンサービス「Phonim」を事業化したフォニム(東京・千代田)である。既存の音楽教室が見過ごしてきた20代~50代前半の人々をターゲットにして、ユーザーにも講師にも使い勝手のよいサービスを提供するビジネスモデルをつくり上げた。
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2021.03.01貸した分だけ借りられる! 電通子会社の斬新サービスの衝撃度電通グループ子会社のカローゼット(東京・港)は、2021年1月12日から新サービス「Rentastic!(レンタスティック)」の提供を始めた。特定のコミュニティー内で個人が所有する資産を無償で貸し借りできるWebサービスだ。コロナ禍で社員間のコミュニケーション不足に悩む企業の福利厚生として、また住民間のぬくもりある暮らしをサポートしたい不動産会社の一手として、期待が集まる。
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2021.02.26外出制限下のパリ現地ルポ 美術館の閉鎖で起きた生活の変化飲食店の店内利用の禁止に加え、夜間の外出禁止令が出たままのフランス・パリ。街では飲食店の閉店も目立ち始めた。美術館などの芸術施設も閉鎖を余儀なくされている中、芸術作品を求めてパリ市民が向かうのが教会だ。コロナ禍の下で起きた人々の行動の変化を現地からリポートする。
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2021.02.25クラブハウスは生き残れるか? はや検索激減、ポケGO型の兆し2021年1月末に彗星(すいせい)のごとく現れブームを巻き起こした音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。その後の普及状況は「破竹の勢い」なのか、あるいは「山高ければ谷深し」なのか。データを元にClubhouseの今後を占ってみる。
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2021.02.25宅配とTwitterで売り上げ回復 老舗くず餅店“中の人”の人材力1805年創業の船橋屋(東京・江東)は、東京、千葉を中心に26店舗を展開する老舗くず餅店だ。2020年4月、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言の発出に伴い、半数の店舗が休業。売り上げは前年同月比36%に落ち込んだ。しかし、若手社員を中心に手がけた施策が奏功し、4~9月の通販売り上げは前年同期比186%となり、Twitterのフォロワー数は7倍に増えた。
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2021.02.25売れるテレビ通販番組を横断検索 成果連携でROIを計測テレビデータ解析サービスのPTP(東京・新宿)は2021年4月から、日本全国のテレビの通販番組を横断的に検索できるサービス「ordr(オーダー)」の提供を始める。エリアや取り扱う商品カテゴリーなどで地上波、CS、BSの主要局の通販番組を検索して、自社の商材に適した放送枠を探せる。PTPはサービスの提供で通販番組が抱える3つの課題解決を目指す。
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2021.02.22飲食店だけに配信できる新広告 成約率はネット広告の20倍超食材のオンライン受発注サービスを展開するベンチャー企業クロスマート(東京・中央)は2021年4月から、広告サービス「クロスオーダー販促」を始める。食品メーカーを対象としたサービスで、広告と既存事業と組み合わせることで、飲食店から広告経由で直接受注につなげられるのが特徴だ。
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2021.02.18カルビー「じゃがり校」終了の真相 メーカー主導からUGCにシフト2021年3月末、カルビー「じゃがりこ」のコミュニティーサイト「あつまれ!とびだせ!じゃがり校」が、14年の歴史に幕を閉じる。SNSが普及していない時代からファンとつながり、「ファンマーケティング」の手本ともいえる取り組みを実施してきた。改めてその歴史を振り返るとともに、終了の理由や次の一手を聞いた。
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2021.02.18note加藤氏×BASE鶴岡氏 企業の「好き」が問われる時代メディアプラットフォーム運営のnote(東京・港)と、ECサイト構築サービスのBASEが2021年1月、資本業務提携を発表した。D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)支援を本格化するという提携の狙いや、消費行動の変化について、noteの加藤貞顕CEO(最高経営責任者)とBASEの鶴岡裕太CEOに聞いた。
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2021.02.18コロナ禍で苦境の青山商事 SNSフォロワー数8倍の秘策10円シャツコロナ禍が紳士服市場を直撃。「洋服の青山」を展開する青山商事が苦境に立たされている。ビジネスウエア事業の再構築を目指し、ビジネスカジュアル商品の構成比率の向上を狙う。マーケティング策としてSNSの活用を見直し、1年間でフォロワーを8倍に増やした。
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2021.02.17Tポイントを使って株が買える SBIネオモバイル証券好調のワケSBIグループが若年層の獲得を目指して設立したSBIネオモバイル証券(東京・港)が、好調に口座数を増やしている。2021年1月、開業(19年4月)から1年9カ月で、当初の目標だった50万口座を達成した。Tポイントで株投資ができるなど特徴あるサービスに加え、初心者に分かりやすいUI/UXやマーケティングの工夫などが、目標達成を後押しした。
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2021.02.16任天堂出身エンジニアが起業「ゲームサーバー」で世界を狙う野望日本発のクラウドサービスが、ゲーム制作の現場を変えるかもしれない。主役は、任天堂出身のエンジニアが立ち上げたスタートアップだ。ゲームの進行に欠かせない機能を数多く盛り込んだサーバーを提供し、自前でサーバーを運用せずともゲーム開発ができる環境を整えた。
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2021.02.16リブランディングで売り上げ9倍 高額ジュエリーD2Cの戦略縮小するジュエリー市場にD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)のビジネスモデルを取り入れ、これまでとは異なる“体験”を提供するのがHELICAL CHORD(ヘリカルコード、東京・渋谷)だ。予算やデザインで選ぶのではなく、ストーリーでものを選ぶことを提案し、高額ジュエリーの近寄り難いイメージを払拭するブランドを目指す。
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2021.02.12企業のクラブハウス活用、ファンと企画会議も【徳力氏×秋元氏】急速に人気が広がる米国発の音声SNSが「Clubhouse(クラブハウス)」だ。ビジネスパーソンから芸能人までもが熱狂し、一大ムーブメントになっている。何が魅力なのか、そして企業はどう活用すればよいのか――。noteの徳力基彦氏と「食べチョク」を運営するビビッドガーデン代表の秋元里奈氏、2人のClubhouseヘビーユーザーに聞いた。
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2021.02.08スープのサブスク、GREEN SPOON躍進 リピーターを生む体験設計定額制(サブスクリプション)の「パーソナルスープ」がコロナ禍の中、食卓に広がっている。食品スタートアップのGreenspoon(東京・渋谷)が展開する「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」だ。管理栄養士が監修し、1食で満足感を得られるよう、具材がごろごろ入っているのが特徴。在宅勤務が長期化する中、企業の福利厚生需要の開拓にも乗り出した。
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2021.02.05ミュージアムグッズもwithコロナ対応へ販路開拓 新規参入企業も新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、博物館や美術館は入場制限や一部の展示閉鎖、営業時間短縮などを余儀なくされている。そこでしか買えないさまざまなミュージアムグッズには根強いファンがいるが、その販売にも影響が及ぶ。だが、逆境にめげずにネット通販を活用したり、会期に左右されずに通年売れるグッズを開発したりと、新しい動きもある。ミュージアムグッズの可能性を評価し、参入する企業も出てきた。
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2021.02.04芸能人YouTuber続々 嫌われない企業タイアップの勘所2020年は、石橋貴明さんなど多くの芸能人がYouTubeチャンネルを開設して話題を集めた。芸能人と企業とのコラボ動画も増加中だ。今なぜ、芸能人がYouTubeを目指すのか。企業はどう組むべきか。多くの芸能人のYouTube進出を手がけるFIREBUG代表の佐藤詳悟氏に聞いた。
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2021.02.04アサヒ「生ジョッキ缶」 既成概念捨てて生まれた“泡の新体験”アサヒビールが4月に発売する「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」。ふたを開けるときめ細かな泡が自然に発生し、生ジョッキで飲むような味わいが楽しめる。「発売前からかつてない反響」という新商品は、開発に4年。既成概念を捨てるところから始まった。
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2021.01.28「売らない空間」が客を呼ぶ 逆境ショッピングセンター次の一手大規模出店が相次ぎ、売り上げ規模で30兆円を超えるショッピングセンター(SC)市場が転機を迎えている。そんな中、GMSや大型専門店などの核テナントやファッション・アパレルに依存する旧来の構造を転換し、地域の交流の場として人気を集める施設もある。withコロナ、アフターコロナ時代の商業施設とは何か、商い創造研究所代表の松本大地氏に聞いた。
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2021.01.28新人営業研修の救世主に? 成果基点の営業スキル学習ツール登場営業DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ベンチャーのR-Square & Company(アールスクエアー・アンド・カンパニー、東京・千代田)は2021年1月28日、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型営業支援ツール「Enablement App」の提供を開始。初年度は数十社への導入、数億円規模の売り上げを目指す。
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2021.01.28サンスター「緑でサラナ」の成約率が向上 UGCで新規顧客獲得オーラルケアを主力とするサンスター(大阪府高槻市)が、自社運営のECサイトで販売する健康飲料「緑でサラナ」のマーケティングにUGC(ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ)を活用し、成果を上げている。UGCを掲載したLP(ランディングページ)経由で顧客を獲得するCVR(成約率)が、UGC非掲載だった約1年前と比べて最大1.3倍改善された。
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2021.01.27D2Cで100億円事業狙うストライプ 熱量生かしたブランド戦略アパレルブランドを複数展開するストライプインターナショナルが、デジタルを活用した新たなブランド戦略に力を入れている。D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)ブランド的な発想で多様なブランドを展開し、100億円の事業創出を目指す。
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2021.01.26リピーター続出のオンラインバス旅 体験して分かったハマるツボ緊急事態宣言下にあり、旅行を楽しむことが難しい中、人気を博している異色のツアーがある。琴平バス(香川県琴平町)の“バスに乗らないバスツアー”だ。パソコンやスマホ越しに旅行するものだが、果たして面白いのか――。疑心暗鬼で参加してみると、オンラインでの体験度を高める方策と新しい可能性が見えてきた。
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2021.01.25「広告としての手応えは800%」 日清“パワステ”復活の裏側1998年に惜しまれながら閉鎖された「日清パワーステーション」が22年ぶりに復活した。名称は「日清食品POWER STATION[REBOOT]」、コンセプトは「音楽特化・配信特化・無観客」だ。復活の背景にあるのは同社と音楽の深い結びつき、そしてコロナ禍で変わる企業コミュニケーションのあり方だった。
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2021.01.25変わる世界の消費者、フランス編 進化する食文化を現地リポート新型コロナウイルス感染症の拡大によるロックダウンは解除されたものの、夜間の外出禁止令が出たままのフランス・パリ。年末のホリデーシーズンには、ホームパーティーを楽しむ姿も見られた。そんな中、植物由来の代替”高級食品”がビーガンを中心に話題を集めている。コロナ下で起きたパリの消費の変化とは。
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2021.01.21KDDIのスマホ新料金povo 総務相「分かりづらい」発言の真意は?KDDIは2021年1月13日、今後の新料金プランを発表した。中でも注目されるのは、NTTドコモのオンライン専用プラン「ahamo(アハモ)」の対抗プランとなる「povo(ポヴォ)」である。その内容に関して武田良太総務相が「分かりづらい」と苦言を呈した。一体なぜなのか。
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2021.01.19ドコモ「d払い」もテーブルオーダーで飲食店開拓 口頭注文1割にNTTドコモは2020年12月からモバイル決済サービス「d払い」で、テーブルオーダー機能の提供を始めた。飲食店の座席に貼られたQRコードを読み込むことで、手持ちのスマートフォンで注文から決済までを完了できる機能だ。先進店舗では注文の9割がテーブルオーダーになっており、口頭注文をわずか1割に減らしている。
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2021.01.15ディズニーやビームスも出店 第三の売り場、VR市場の潜在力2020年12月19日~21年1月10日の23日間にわたりVR(仮想現実)イベント「バーチャルマーケット5」が開催となった。ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京・港)も店舗やECに続く「第三の売り場」として公式ストアを出展。リアルなイベントのオンライン化が進むなか、新たな市場として定着するのか。
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2021.01.14タイガー魔法瓶 ECサイトでボトルの売れ行き急増のワケタイガー魔法瓶(大阪府門真市)のEC事業が好調だ。グローバル展開を見据えてEC事業の進め方を見直し、真空断熱技術に特徴のある「ステンレスボトル(水筒)」の専用ECサイトを新設した結果、それまでに比べて売り上げ10倍を達成した。
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2021.01.13金融マーケを変える マネックスとカヤックが新サービスの舞台裏忘れていた、ともすれば気づいてさえいなかった将来の夢を言語化し、カードという形でスマートフォンに保存して持ち運べる──。「ワタシルベ」という新サービスが2020年12月1日に無料公開された。開発したのは、マネックス・アセットマネジメント(東京・港)とカヤック。コロナ禍の中、フルリモートで企画・制作した。背景には「人生が透けて見える金融サービス」を目指す挑戦がある。
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2021.01.12コニカミノルタ 他の追随を許さない自治体DXビジネスの中身コニカミノルタが自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に力を入れている。モデル自治体の業務をデータで「見える化」することで自治体のDXを進め、そのノウハウを、業務の効率化を進めたい他の自治体に横展開して、「自治体DXビジネス」として収益拡大に結びつけようというのだ。「競合他社はしばらく追いつけない」と担当者が豪語するその中身を追った。
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2021.01.05多摩美が「デザイン経営講座」 美大の新たなステージへ多摩美術大学は、デザイン経営を実践しようとするビジネスパーソンを対象に「多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラム」を2020年9月に開講した。デザインとビジネスの両スキルを持つ人材育成を狙うなど、美大の役割が変わりそうだ。
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2021.01.05Z世代の21年注目モノとは? 台湾カステラ、夜ピク、呪術廻戦…SNSが生活に溶け込んだソーシャルネーティブであるZ世代。25歳前後よりも若い世代で、新たなトレンドの発信地として消費に影響を与えている。そんなZ世代が気になっているものは何か――。Z世代を研究するZ総研のトレンド分析担当が、アンケート調査と現役高校生へのヒアリングから迫った。
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2021.01.04パックマン40周年 BMWやNBAにも選ばれるキャラを支えるIP戦略黄色いキャラクターがおなじみのゲーム「パックマン」が2020年で誕生40周年を迎えた。日本はもちろん、欧米など世界でも認知が高く、BMWなどの有名ブランドとのコラボも活発だ。「欧米の認知度は9割超」というパックマンのIP戦略に迫る。
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2020.12.28コロナ禍の直撃を受けた消費者は1割 日本人消費者の実像とは新型コロナウイルスの感染拡大で消費者行動がどう変容しているかを世界各国・地域で調査している米調査会社のニールセンが、このほど2020年10月分の結果をまとめた。20年5月以来の調査となる。コロナ禍で、消費者の買い物やライフスタイルはどう変わったのか。日本の現状を中心に、海外と比較しながらその結果を見ていく。
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2020.12.28ピップが高額磁気治療器、Makuakeで新規需要開拓医療衛生用品などを製造販売するピップ(大阪市中央区)が2020年10月に発売した新しいタイプの磁気治療器「ピップ ジースピナー」の販売が好調だ。クラウドファンディングサービスの「Makuake」で発売したが目標金額を大きく超える売り上げで、21年1月31日まで体験型店舗の「b8ta(ベータ)」の有楽町店でも展示して、新規需要の開拓を狙っている。