2万人超が集まり、熱心に語り合うコミュニティーがある。それがテレビ東京ファンのためのオンラインコミュニティー「テレ東ファン支局」だ。ファンの思考を、「テレ東の番組が好き」から「テレ東が好き」に変えてもらうため、共創コンテンツなどを活用してファンの一体感を醸成している。

2万人を超えるファンが参加する、テレビ東京のコミュニティ「テレ東ファン支局」
2万人を超えるファンが参加する、テレビ東京のコミュニティー「テレ東ファン支局」

 「テレビ東京で好きな番組は、『WBS(ワールドビジネスサテライト)』『カンブリア宮殿』『ガイアの夜明け』」。硬派な経済番組しか見ない、ある50代男性に、ラブコメディー漫画が原作のドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)」(テレビ東京系列)を見てもらうにはどうしたらよいか。その答えの1つが、熱量の高いファン同士を引き合わせることだ。実際、チェリまほが大好きな女性の熱量に触れたその男性は、気になってドラマの1話を見てしまったという。こうした化学反応を起こしうるコミュニティーづくりを進めるのがテレ東だ。

 テレ東が2021年10月に運用し始めたのが「テレ東ファン支局」という登録制のコミュニティー。ファンを支局員(会員)と捉え、テレビ東京の一員として一緒に番組やイベントを盛り上げてほしいと考えた。支局と名付けたのはそのためだ。

テレ東ファン支局のトップ画面。テレ東からの情報発信だけでなく、ファンとテレ東の双方向のコミュニケーションが図れるコミュニティーだ
テレ東ファン支局のトップ画面。テレ東からの情報発信だけでなく、ファンとテレ東との双方向のコミュニケーションが図れるコミュニティーだ

ファン支局の役割は「発信」と「対話」

 ファン支局には大きく2つの役割がある。番組や公式グッズの情報や、ドラマプロデューサーが制作裏話を明かす連載「ドラマPの部屋」といったコンテンツを提供する場としての側面。もう1つが、そうしたコンテンツを生かしたコミュニケーションの場とも捉えることだ。

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