音楽活動だけでなく「TikTok2022上半期トレンド」大賞の受賞やメタバース進出でも注目を集めている音楽家の広瀬香美さん。新しいSNSやサービスをいち早く取り入れ、ファンと共に歩んでいく姿勢は、企業のコミュニティー運営に参考になるはずだ。広瀬さんのSNSの流儀、コミュニティーとの付き合い方について、noteプロデューサーの徳力基彦氏が聞いた。

※本記事は、2022年9月21日(水)にライブ配信した「広瀬香美さんに学ぶ ビジネスに役立つnoteやSNSのつづけ方」をベースに記事化したものです。一部、内容を追加、修正しています。
音楽家の広瀬香美氏に、noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏が話を聞いた
音楽家の広瀬香美氏に、noteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏が話を聞いた

徳力基彦氏(以下、徳力) 最近の広瀬さんのYouTubeやTikTok、メタバースへの取り組みを拝見し、企業やビジネスパーソンも学べることが多そうだと思いお声がけいたしました。

広瀬香美氏(以下、広瀬) とんでもない。Twitterの黎明(れいめい)期を知る“Twitter同級生”からオファーをいただきうれしかったです。

徳力 広瀬香美さんは「ロマンスの神様」や「promise」、「ゲレンデがとけるほど恋したい」など数々のヒット曲を飛ばし「冬の女王」として知られますが、最近は、メタバースの世界でも話題を呼んでいます。そもそも広瀬さんとメタバースの出合いは、VRChatのアバターを使った「ロマンスの神様」のフェイスダンス(楽曲にあわせ顔の表情を変えて遊ぶゲーム)の動画を目にしたのがきっかけだったそうですね。

VRChatでアバターを使った「ロマンスの神様」のフェイスダンスをしている動画がTwitterに投稿されて話題に。Lein.@キノピオPro[VR]さんの投稿より
VRChatでアバターを使った「ロマンスの神様」のフェイスダンスをしている動画がTwitterに投稿されて話題に。Lein.@キノピオPro[VR]さんの投稿から

広瀬 その通りです。これまた“Twitter同級生”のコグレさん(注:人気ブログ「ネタフル」を運営するプロブロガーのコグレマサト氏)が「『ロマンスの神様』のフェイスダンスがはやってます」と何度もLINEしてくるもんだから。「何だそれは? 行ってみるか」と。VRゴーグルは入手困難だったのですが、たまたまスタッフが家電販売店で見かけたというので、買って送ってもらいました。当然、セットアップも分からなかったので、Twitterのみんなに教えてもらって進めました。

徳力 「メタバースへgo!」と広瀬さんがTwitterでつぶやいたのが2022年の7月7日。それからの展開が早くて、7月半ばにはメタバースの世界に足を踏み入れたんですよね。そのかいもあって、8月13日から28日までHIKKY(東京・渋谷)が開催する世界有数のメタバースの祭典「バーチャルマーケット2022 Summer」にも、広瀬香美さんがピアノで演奏するコーナーが急きょ、できたと聞きました。

広瀬 そうです。たまたま所属元であるビクターエンタテインメントとJVCケンウッドが共同でブースを出展することになっていたとのことで。私はコグレさんから誘われて動いていたのでそのことは知りませんでした。その結果、最終的にはバーチャルマーケットで「promise」を歌うことに決まりました。とんとん拍子に話が進んだので、SNSでは事前に全て決まっていたのではないかと疑われましたが、違うんですよ。

22年8月にメタバース上で開催された「バーチャルマーケット2022 Summer」では、広瀬香美さんのアバターが、ステージで「promise」の楽曲にあわせてピアノを演奏
22年8月にメタバース上で開催された「バーチャルマーケット2022 Summer」では、広瀬香美さんのアバターが、ステージで「promise」の楽曲にあわせてピアノを演奏

SNSでも求められる「やり抜く力」

徳力 改めて振り返っても、広瀬香美さんは新しいことに飛び込むのが早いんですよね。先ほど“Twitter同級生”と言っていただきましたけど、広瀬さんはTwitterを始めたのも早くて、アカウントの開設が09年7月。Twitterムーブメントの火付け役の1人として、数々のエピソードをお持ちです。一番有名なのは「ヒウィッヒヒー」でしょうか。当時のTwitterのロゴが「ヒウィッヒヒー」に見えるというので広瀬さんが命名し、自ら「ビバ☆ヒウィッヒヒー」というTwitterソングまでつくってしまったという。

 あの頃、Twitterかいわいではみんな「ヒウィッヒヒー」を話題にしていました。当時のこと、覚えていますか。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
14
この記事をいいね!する