ナイキがカラオケ店を自習室として無料開放――。スポーツブランドが異色の取り組みを始めた。心身ともにさまざまなストレスを抱える日本の高校生を中心とした若い世代に向けたプログラムの一環だという。その狙いとは?
「NIKE塾」は、日本の高校生を中心とした若い世代に向け、スポーツや体を動かすことを通じて肉体的にも精神的にもストレスから解放し、ウェルビーイング(心身の健康や幸福)の実現を目指すプログラムだ。
NIKE塾の特徴は、心身ともにリフレッシュして集中力を取り戻すための「スタディブレイク」を提案していること。まずは授業や勉強の合間にできる短時間の、道具を使わないシンプルなエクササイズをオンラインで配信している。スケボーの東京五輪金メダリストである堀米雄斗選手による「メディテーション with 堀米雄斗」、女性タレントのゆりやんレトリィバァによる「ゆりやんレトリィバァのチェアエクササイズ」「ハンドマッサージ with ゆりやんレトリィバァ」、「友達と一緒にトライ! ブレイキンのAmi&Shigekixが教えるゲームエクササイズ」など、ナイキならではのユニークなエクササイズ動画が並んでいる。
さらに、NIKE塾の取り組みを身近に体感してもらうため、2022年9月には期間限定で「カラオケ館」を自習室として開放。東京(渋谷本店、池袋東口店)、大阪(なんば戎橋店)、福岡(天神本店)の3都市4店舗で実施した。「カラ勉(カラオケ店で勉強すること)」という日本独自の学生カルチャーに着目し、オリジナル勉強セットとフードドリンクセットをプレゼント。勉強の合間にはスタディブレイクのエクササイズも実践し、非常に好評だったという。
ストレスを抱えやすい環境に置かれている若い世代
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー