Z世代は、映画などのコンテンツを倍速視聴するなど、タイムパフォーマンス(タイパ)を強く意識しているとよく言われる。だが、本当にそうなのか。月200人のZ世代と接しているSHIBUYA109 lab.所長の長田麻衣氏が、アンケートやヒアリングを基にZ世代の「タイパ」の実態とその背景にある理由について解説する。

コンテンツを素早く見る「倍速視聴」や飛ばしてみる「スキップ視聴」、さらには要約だけ把握する「ネタバレ視聴」など、効率的に情報を獲得しているように見えるZ世代。なぜ彼ら・彼女らはそれほど“急ぐ”のか? (画像/Shutterstock)
コンテンツを素早く見る「倍速視聴」や飛ばして見る「スキップ視聴」、さらには要約だけ把握する「ネタバレ視聴」など、効率的に情報を獲得しているように見えるZ世代。なぜ彼ら・彼女らはそれほど“急ぐ”のか? (画像/Shutterstock)

 Z世代はとにかく時間とお金が足りない。

 学校の勉強・部活やアルバイトだけでなく、ヲタ活(オタ活)やカフェ巡りなどの趣味、友達と過ごす時間も重要だ。この他に、失敗しない買い物をするためSNSでの情報収集も必須だし、好きなクリエーターの動画も「Netflix」で話題になっている作品も、テレビのドラマを見る時間も必要。とにかく、見たいもの、見なくてはいけないものにあふれているのだ。

 生まれたときからインターネットが存在する彼ら・彼女らは、求める情報に簡単にアクセスできるし、何もしなくてもAI(人工知能)が自分の興味のあることに合わせて情報を提供してくれる環境にある。そして、近年はサブスクリプションサービスも充実し、安価もしくは無料で視聴できるコンテンツも増えている。彼ら・彼女らの日常は、情報もコンテンツも常に過多状態であることが当たり前だ。

 情報やコンテンツが常にあふれかえっている状態は、世代を問わず、現代を生きる誰しもが実感していることだと思う。しかし、そんな「情報・コンテンツ過多ネーティブ」ともいえるZ世代は、この現代をサバイブするスキルにたけている。

Z世代の8割以上が「タイパを重視する」と回答

 Z世代の特徴として「コスパ・タイパを重視する」という話を聞いたことがある人も多いのではないだろうか。SHIBUYA109 lab.の定量調査(下図)でも、Z世代の約9割がコスパを、約8割がタイパを重視するという結果も出ており、彼ら・彼女らにとって当たり前に意識する指標であることが見て取れる。

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