多様な価値観を持つとされるZ世代の興味関心やインサイトをどう捉えるか、試行錯誤をしている企業も多いはずだ。そこで今回は、Z世代の支持を集めるSNSメディア「Sucle(シュクレ)」を展開し、Z世代マーケティングも手掛けるFinT(フィント、東京・目黒)代表の大槻祐依氏に、Z世代の興味関心を探り出す実践方法を語ってもらった。

FinT代表の大槻祐依氏。日々、Z世代のメンバーや消費者と向き合い、ヒアリングを繰り返しながら興味関心を探っている。今回は、大槻氏が社内で自らが実践しているZ世代のインサイト発見法を語った
FinT代表の大槻祐依氏。日々、Z世代のメンバーや消費者と向き合い、ヒアリングを繰り返しながら興味関心を探っている。今回は、大槻氏が社内で自らが実践しているZ世代のインサイト発見法を語った

 Z世代のトレンドや価値観について、多くのキーワードが語られています。「多様性」「タイパ(タイムパフォーマンス)重視」「自己表現」など、ホットワードがネット上にはいくつも挙がっていますが、そもそもZ世代がどんな人物なのか、どういった過ごし方をしているか、直接目にしないとそのインサイトは見えてこないと考えています。

Z世代は自分が何者か分からない? 興味関心の聞き出し方

 では、Z世代本人たちは、「Z世代」について理解しているのかと問うと、その答えはNoだと思います。私の会社のZ世代メンバーに、“Z世代あるある”を聞いたところ、自分以外のZ世代の人たちから聞いた話や、SNS上で目にしたものなどから理解を深め、答えているとのことでした。

 つまり、Z世代の本人たちでさえ、自分自身を理解するというよりも、周りのZ世代に聞くことで理解しているのです。友人や自分より下の兄弟から話を聞き、他者と比較することで初めて自分(Z世代)とは何かを把握するということも大いにあります。

 というのも、Z世代は互いの価値観が異なること、多様であることが当たり前で、周りが自分と同じ価値観とは限らないというのが前提にあるのだと思います。

Z世代と会話するときに重要なことは“傾聴すること”

 最近では、Z世代とのコミュニケーションに悩む上の世代の人も多いと耳にします。嫌がられはしないか、時代のギャップを感じられないかなど、遠慮して接する姿も見受けられます。それでは、話をしたとしても、当たり障りのない会話になりがちです。

 では、Z世代のことを知るために、どうすればいいのでしょうか。

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