電通が手掛ける“売り方にクリエーティブ”を掲げた活動「ウリクリ」。プロジェクトを立ち上げた藤田卓也氏は「生活者と最も近い接点である“売り方”には大きな可能性があるし、クリエーティブと結びつけることで新しい価値を生み出す」という。その具体的活動とは?

 小売りのありようが問われている。そもそも小売りの意味するところは、「メーカーが製造した商品を仕入れ、最終消費者に販売すること」。小売りは送り手と使い手の接点であることに変わりないが、売って利益を上げることだけが目的ではなくなっている。

 ショッピングモールやファッションビルで苦戦しているところが多い。デジタルの広がりとともに、リアルとのバランスを含め、小売りのありようが変わろうとしている。しかし、世界を見渡しても、お手本や解が見えてこない状況だ。

 そこに目をつけ、「ウリクリ」というプロジェクトを立ち上げたのが、電通のクリエーティブディレクターでありコミュニケーションプランナーの藤田卓也氏。「企業活動の要であり、生活者と最も近い接点である“売り方”には大きな可能性があるし、クリエーティブと結びつけることで新しい価値を生み出す」という意図のもと、“売り方に、クリエーティブを”を掲げた活動を22年6月から本格的にスタートしたのだ。

きっかけは“プチギフトとして使えるポッキー”

 具体的にはどんな活動なのか。いくつかの仮説のもと、企業と一緒にさまざまな試みを重ねている。「小売りはいわば生ものですから、ノウハウだけで語れるものではなく、対象物や条件によって最適な解を求め、成果を検証するところまでを手掛けています。積み重ねることで、『ウリクリメソッド』とでもいえるものができていくのではと考えているのです」(藤田氏)

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