新型コロナウイルス感染症流行の第7波突入による外食自粛ムードにロシアのウクライナ侵攻などによる世界的な食材価格高騰が追い打ちをかけ、外食産業に大きな打撃を与えている。そんな激動の中、2022年はどういったトレンドが生まれ、23年はどうなっていくのか。

 メニューごとに投稿・閲覧できるグルメコミュニティアプリ「SARAH(サラ)」の投稿の傾向から食トレンドを分析。22年の各月でSARAHへの投稿数増加率が上位50に入ったメニューなどをもとに、4つのトレンドをピックアップした。

【トレンド1】 エスニックのバラエティー化

 海外旅行に行けなくなり、現地の味を知る人の「本場の味を食べたい」というニーズが高まっているのか、定番以外にも新たなエスニック料理の投稿が増加している。

 ベトナムの麺料理といえばフォーがおなじみだが、中部都市フエ名物の米粉の麺と牛肉を用いた料理「ブン・ボー・フエ」の投稿も増加。中国発祥で台湾や香港でも大人気の「米線(ミーシェン)」も、池袋、高田馬場といった“マジ中華”の聖地で頻繁に目にするようになっている。22年3月には香港で人気の米線専門店でミシュラン「ビブグルマン」にも3年連続で掲載されている「譚仔三哥(タム・ジャイ・サム・ゴー)」が日本に上陸し、22年前半で3店舗を展開するなど、米粉を使った麺料理が人気を集めている。

「譚仔三哥(タム・ジャイ・サム・ゴー)」の米線(ミーシェン)(撮影/桑原恵美子)
「譚仔三哥(タム・ジャイ・サム・ゴー)」の米線(ミーシェン)(撮影/桑原恵美子)

 また、長く続くカレーブームから分化し、インドの米料理「ビリヤニ」もじわじわ浸透。韓国料理も「チーズタッカルビ」「ヤンニョムチキン」など過去に大流行した料理よりディープな韓国料理が、メニューに並ぶようになっている。

ゆでた豚肉をキムチや野菜などと一緒に食べる韓国料理「ポッサム」 (撮影/桑原恵美子)
ゆでた豚肉をキムチや野菜などと一緒に食べる韓国料理「ポッサム」 (撮影/桑原恵美子)

【トレンド2】ローカル麺伸長

 個性派ラーメンのブームも一段落し、日本各地で長く愛され続けている「ローカル麺」が再注目されている。横浜発祥の「サンマーメン」、名古屋で人気の「台湾ラーメン」や「長崎皿うどん」などの投稿が増加しており、ラーメンのキーワードとして「広島」「新潟」「福島」「仙台」などの地名の出現率も増えている。

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