AI(人工知能)第3次ブームの到来から約10年。仕事の大半を奪われるといった劇的な変化はなくとも、AIは業務を効率化する手段としても浸透しつつある。米クラウドアナリティクスの商品管理の支援AIもそんなツールの1つ。これまで培ってきたAIのプログラム部品を販売する「AIストア」構想も掲げる。

米クラウドアナリティクスは、商品カタログのPDFデータなどから販売時の管理に利用するための関連情報を自動的に抽出するAI(人工知能)を開発する(写真/Shutterstock)
米クラウドアナリティクスは、商品カタログのPDFデータなどから販売時の管理に利用するための関連情報を自動的に抽出するAI(人工知能)を開発する(写真/Shutterstock)

 小売店やEC(電子商取引)で、大量の商品を販売する前には、原材料や寸法、価格といった各種の情報を用意し、システムに登録する必要がある。インド発のAI開発会社、クラウドアナリティクスの「dataX.ai(データX.AI)」は、製品のデータを効率良く入力し、整理するためのツールである。例えば、衣料品のECで複数メーカーの商品を扱う場合。もしメーカーから届いた情報がカタログのPDFや画像のみだった場合、誰かが商品の種類やサイズといった各種の情報を抜き出して、ECのデータベースに手入力する必要がある。

 その作業をAIに置き換えるためのツールがdataX.aiだ。Tシャツの画像をdataX.aiが解析すると、全体の色、首のスタイル、半袖か長袖か、柄の種類といったデータを自動的に抽出できる。こうした構造化されたデータがECのシステムに記録されているからこそ、購入者が「青いストライプのTシャツが欲しい」と思ったときに、目的の商品をスムーズに検索できる。

 写真識別の他にも、さまざまなAIのアルゴリズムを用意しており、PDFの中にある説明の文章から商品情報を取り出す、請求書のスキャンデータから価格に関する情報を抜き出すといった使い方ができる。

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