「紙の本はもう終わり」などといわれ、事実、街から小さな書店が次々と姿を消している。そんな中、リアル書店からヒットをつくり出す、ある“仕掛け”が注目されている。その仕掛けを考案したCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の栗俣力也氏に話を聞いた。

 栗俣力也氏はCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のコミック・アニメ・文庫企画プロデューサー。TSUTAYAの名物書店員で、売り場目線を取り入れた“本が売れる仕掛け”をいくつも成功させていることから、「仕掛け番長」の異名でも知られている。

 最近の仕掛けの成功例の1つが、文庫プロデュース。TSUTAYAでは2016年から「TSUTAYAが『本との出会い』を変える。」をコンセプトに展開する「プロデュース文庫」プロジェクトを、20年に「TSUTAYA文庫」としてリニューアル。22年4月にはその作品数が200作を超え、累計発行部数は500万部を突破している。

CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ) IPプロデュースユニット コミック・アニメ・文庫企画プロデューサーの栗俣力也氏。TSUTAYAの名物書店員で、売り場目線を取り入れた“本が売れる仕掛け”をいくつも成功させていることから、「仕掛け番長」の異名でも知られている
CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ) IPプロデュースユニット コミック・アニメ・文庫企画プロデューサーの栗俣力也氏。TSUTAYAの名物書店員で、売り場目線を取り入れた“本が売れる仕掛け”をいくつも成功させていることから、「仕掛け番長」の異名でも知られている
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40代以上しか買っていない文庫が若者にヒット

 実は今、文庫を購入しているメイン層は40代以上なのだという。しかし栗俣氏はその本を読んで面白いと感じる読者に響く装丁や帯に変えることで文庫をあまり読まない層にアプローチし、劇的に販売部数を伸ばすことに成功した。

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