「Yahoo!ショッピング」で長年ベストストアに選ばれ続ける店舗がある。海外ブランドのECショップ「AXES(アクセス)」だ。メルマガやYouTubeなど、様々なチャネルでファンとつながる施策を打っているが、中でも近年力を入れているのがLINEの活用。トライアンドエラーを繰り返しながら、着実に成長を遂げてきたという。その試行錯誤から見えてきたコツを、同社担当者に聞いた。

「Yahoo!ショッピング」でベストストアに選出された海外ブランドのECショップ「AXES」は、LINE活用を本格的に進めている。試行錯誤に迫った
「Yahoo!ショッピング」でベストストアに選出された海外ブランドのECショップ「AXES」は、LINE活用を本格的に進めている。試行錯誤に迫った

 ブランド商品を扱うファッション通販サイトは数多くあるが、「Yahoo!ショッピング」の「バッグ・ファッション小物部門」で9年連続ベストストアを受賞するなど、多くのファンを獲得している店舗がある。AXES(東京・品川)が展開する「AXES(アクセス)」だ。

 人気の理由は、毎月1000~2万点もの新作が入荷する圧倒的な品ぞろえと、海外から直接商品を買い付けることで可能になる格安価格。シーズンごとの新作もセール価格で販売し、ブランド好きの30~40代の女性の心をつかんでいる。加えて、セールをはじめとするお得な情報をメールマガジンやLINE、Instagram、YouTubeなど多様なチャネルを駆使して届ける戦略も、好調さを支えている。

 中でも同店が近年注力しているのが、LINEでの情報発信だ。ZホールディングスとLINEが経営統合したことで、2021年10月からはLINEからのサポートを受けて運用を本格化させてきた。以前はメルマガが主流だったが、近年はメルマガの開封率が落ちてきたことで、それに代わるツールとしてLINEに軸足を移しているという。

 「LINEからのお知らせはスマホに『プッシュ通知』で届くようにしている人が多いので、即時性が高く、ECサイトまでの動線をスムーズに設計しやすい。一方で、メルマガは開く手間がかかるため、当店をより好きな人に届いている印象がある。メルマガはためておいて後から見返すといった長期的な情報発信にも向いている」と、同社のマーケティング担当の綿谷祐二氏は話す。そのため、メルマガで熱量の高いファンを逃さないようにしながら、即時性のあるLINEの良さを生かせるように、双方を使い分けているのだ。

LINEでブロックされないために必要なこととは

 今では、LINEは顧客への重要な情報発信ツールになっているが、当初はLINE公式アカウントを開設したものの、「友だち」(登録者)を集めることに苦戦。自社サイトにバナーを出して告知しても、それほど登録者が増えることがなかったという。

 そこで打った手が、新規登録者へのクーポンプレゼント企画だ。ただ、問題なのは、クーポンをきっかけに登録してくれたとしても、使い終わった後やしばらくしたらブロックをされてしまう可能性があること。そのため、友だちでいることのメリットをいかに打ち出すか、本当に求めている情報が何かを探していった。

ECサイト上でもLINEの登録キャンペーンを訴求
ECサイト上でもLINEの登録キャンペーンを訴求

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