TVS REGZA(川崎市)が2022年6月の新型有機ELテレビの発売に合わせ、新CMを放映。制作期間は約半年。映像と音響にこだわり、CGを駆使してSFのようなスケール感を演出した。ところが、そのこだわりが“あるジレンマ”を生む。問題を解決したのは、キャラクターに起用した小栗旬の「声」だった。

TVS REGZAの新CM「レグザの化身」。サムネイルだけで壮大なスケールと、小栗旬のかっこよさがにじみ出ている
TVS REGZAの新CM「レグザの化身」。サムネイルだけで壮大なスケールと、小栗旬のかっこよさがにじみ出ている

五感に届くような肉薄感を前面に

 「数ミリ単位で顔の位置を決めて撮影するシーンもあり、撮影はワンカットワンカット丁寧に行われました。このCMにかける情熱や、レグザに対するリスペクトが非常に強い現場でした」

 TVS REGZAの新CMに出演した俳優の小栗旬は、そう撮影秘話を明かした。同社は3年の開発期間を経て、2022年6月から新シリーズとなる4K有機ELテレビ「X9900L」や、ミニLED採用の4K液晶テレビ「Z875L/Z870L」を発売。新ラインの立ち上げに合わせ、同月24日からテレビCM「レグザの化身」編を放映した。

2022年6月13日の新CM発表会に登場した小栗旬
2022年6月13日の新CM発表会に登場した小栗旬

映画館のスクリーンのような迫力

 約半年もの制作期間をかけた新テレビCMは、映画館のスクリーンを見ているようなスケール感がある。終始壮大な映像と音響に圧倒され、CM内の世界に入り込んだ気分になる。そこではレグザがもたらす映像の迫力を存分に表現しながら、クールな小栗旬の魅力と新商品の訴求ポイントがしっかり盛り込まれている。

TVS REGZAの新CM「レグザの化身」編の30秒版

 CMは黒いマントに身を包んだ小栗が、夜明け前を思わせるような荒野を歩くシーンから始まる。大地に霧がかかったような演出や、小栗の足音らしき音が響く仕掛けも、重厚感や臨場感を高める。

 続いて新機種の肝となる高画質映像処理エンジンの説明が入り、小栗が「人間は何をリアルと感じるか」と視聴者に呼びかける。その直後から、問いかけの答え合わせをする形で、“リアルな”映像が立て続けに流れる。都会のビル群のシーンでは映像の立体感を、水面に水滴が落ちる瞬間ではハイレゾ音源に対応したことをアピール。視覚や聴力を超えて五感に届くような肉薄感を前面に出した。

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