ポーラ・オルビスホールディングスで研究開発機能を担うポーラ化成工業(横浜市)は、個人の心身の状態に合わせて気持ちの切り替えをサポートするアプリ「me-fullness(ミーフルネス)」をリリースした。顔の動画撮影から疲労の程度を判定し、スマホの振動とビジュアル、音楽がセットになったコンテンツを提供する。化粧品会社が本気で開発したストレスケア・セルフケアアプリの中身とは?

ポーラ化成工業がリリースしたアプリ「me-fullness」
ポーラ化成工業がリリースしたアプリ「me-fullness」

 あなたの職場はテレワーク継続中だろうか。それともほぼコロナ禍前のワークスタイルに戻っているだろうか。週何日か出社というスタイルも増えているようだ。

 テレワークは往復の満員電車を回避できるメリットが大きいものの、立て続けに会議が入って気が休まる時間がないという声もよく聞かれる。もちろん職場でも会議はあるが、会議室から会議室への移動の途中ですれ違う同僚とちょっとした立ち話を交わす、そんな時間が情報交換や気分転換に有用だったことに気づく。これまでなら時間の都合上、参加を諦めていたセミナーもオンライン聴講できるなど、テレワークは業務効率を大きく改善した半面、気をつけないと予定を詰め込み過ぎて、一息つくタイミングを逃したまま終日パソコン画面に向かうことになりかねない。かつて職場のOA化の際にはテクノストレスが注目されたが、テレワーク下では意識的に気分を切り替えていくことが大切だ。

 そんなワークスタイルの変化を見越していたかのようなサービスが登場した。ポーラ・オルビスホールディングスでポーラグループの研究開発、工場機能を持つポーラ化成工業(横浜市)が、2022年1月にリリースしたスマートフォンアプリ「me-fullness(ミーフルネス)」だ。化粧品会社が提供する商品といえば、化粧品、あるいはサプリメント。アプリを用意していたとしても、それは肌のお手入れ情報など、化粧品のリピート購入促進の位置づけであることがほとんどだ。だがミーフルネスはこれ単体で、気分の切り替えを促すソリューションサービスである。

心のケアに体のケアを加えたのがミーフルネス
心のケアに体のケアを加えたのがミーフルネス

 ミーフルネスを開発した同社フロンティアリサーチセンター上級主任研究員の本川智紀氏は、「一言でいえば、気持ちの切り替えをサポートする、ほっと一息つく時間を取り戻すためのアプリ」と説明する。癒やし系の音楽や画像・映像が一律に流れる、いわゆるリラックス系アプリとの最大の違いは、ユーザー個々の状態を把握して、それぞれに最適なコンテンツを配信している点だ。

 アプリには、主に夜間に使う「オフタイム」モードと、昼間の仕事の合間などに使う「オンタイム」モードがある。オフタイムモードは、就寝前のルーティンとして、心身を“おやすみモード”に導く。

 オフタイムモードを選ぶと撮影画面になり、フレームに自分の顔が収まるようにスマホを構えると、映った自分の顔についていくつか質問が表示される。「疲れた目をしているように見える」「顔色がくすんでいると感じる」といった質問に5段階評価で回答し、自分の顔を見てかけたい言葉を、「頑張った!」「明日も頑張ろう」「疲れたね…」などから選択。そして30秒の顔動画撮影に移る。

 本川氏は、撮影した顔動画から2つのことが分かるという。

この記事は会員限定(無料)です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
4
この記事をいいね!する