消費の主役に躍り出ようとしているZ世代。彼ら、彼女らの消費活動は、一体どこで行われているのか。日経クロストレンドはドコモ・インサイトマーケティング(東京・豊島)の協力を得て、同社の人流データを基に、Z世代が多く訪れている東京都内のエリアをランキング化。「Z世代人気スポットランキング(東京版)」として初公開する。なぜそのスポットはZ世代の支持を集めるのか。背景を知ることで、Z世代の心をつかむヒントが見つかるかもしれない。
ランキングからは、「若者の街」のイメージが強い定番スポットから意外な場所まで、Z世代に人気のスポットが浮かび上がった。制作に当たっては、ドコモ・インサイトマーケティングの「モバイル空間統計」のデータを活用した(詳細は後述)。
それでは早速、ランキングの発表だ。1位は「渋谷区道玄坂」で、8083人が訪れた。若者の街として根強い人気の渋谷が、その実力を発揮した格好だ。新宿エリアと池袋エリアにもZ世代がよく集まることが分かる。注目したいのは、22年のランキング7位に「文京区春日」が突如としてランクインしていること。22年までは一度も10位以内に入っていないにもかかわらず、急激にZ世代の人数が増えている。
続いて5歳刻みで、19年と22年の人口差分ランキングを見ていこう。こちらでも、15~19歳、20~24歳の両ランキングに文京区春日がランクインしている。19年のZ世代人口は全体で3836人。対して22年には5696人のZ世代が同地区を訪れた。特に15~19歳は19年と22年の差分が1339人で、2位以下と比較して圧倒的な増加数だ。この15~19歳の差分に、20~24歳の差分521人を合計すると、同じエリア内に1860人も増加したということになる。
当該エリアには、ちょうど多目的スタジアムの「東京ドーム」や、複合商業施設「ラクーア」が入居する「東京ドームシティ」がある。19年も22年も、ゴールデンウイーク期間中に同施設ではイベントが開催されていたが、何がここまでの増加の要因となったのだろうか。
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