ブランディングエージェンシーのKontrapunkt(コントラプンクト、デンマーク)とデザイン・イノベーション・ファームのTakram(タクラム、東京・渋谷)が2022年5月20日、イベント「think・share・make with Kontrapunkt + Takram」を共同で開催した。テーマは「未来のためにデザインができること」だ。
「気候変動、貧困、食糧、紛争――。私たちが直面するこうした社会の課題に、デザインファームとしてできることとはなんでしょうか。デザインの力で未来の可能性を追求するため、KontrapunktとTakramは、企業・組織・社会に点在するチェンジメーカーと共に、考え、対話し、実装するための場を始めます」
こううたう同イベントのキックオフとなる今回のテーマは「未来のためにデザインができること」だ。
Kontrapunktは1985年に設立された北欧を代表するブランディングエージェンシー。2015年に日本法人を設立し、グラフィックをはじめ、空間、タイポグラフィー、デジタルと多岐にわたる領域のデザインを通してブランディングを手掛けている。設立以来、政府機関からインフラ企業、NGO、文化団体に至るまで、さまざまなブランディングを手掛けるほか、デンソー、日産自動車、三菱自動車工業、資生堂、アシックスなど、多数の日本企業もクライアントとして抱える。デンマークの世界的レストラン「ノーマ」のロゴも手掛けた。
「デザインの力で何ができるか」が問われている
そもそも、なぜこのイベントを始めたのか。Takram代表の田川欣哉氏は「気候変動やウクライナ侵攻の問題などをきっかけに、社会の新たな枠組みが議論されている中、デザインの力で何ができるか、どう貢献できるかが問われていると考えた」という。
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