2022年4月19日、新たなSNSが誕生した。立ち上げたのは、宿泊施設やレストラン、スパの予約サービスを展開する一休(東京・港)。宿好きにターゲットを絞った「特化型SNS」「バーティカルSNS」と呼ばれるサービスで、その名も「YADOLINK」。一休ユーザーに限定されたサービスではなく、開かれたSNSだ。本格ローンチしたばかりの同サービスを立ち上げたキーパーソンに、勝算と展望を聞いた。

一休が2022年4月19日に宿をテーマにした特化型SNS「YADOLINK」をオープン。企画を立ち上げた担当者に、なぜ今SNSに参入したのか、理由と経緯を聞いた
一休が2022年4月19日に宿をテーマにした特化型SNS「YADOLINK」をオープン。企画を立ち上げた担当者に、なぜ今SNSに参入したのか、理由と経緯を聞いた

 宿泊施設やレストラン、スパなどの予約サイト「一休.com」を運営する一休が、4月19日にSNS市場に参入した。独自サービスの名前は「YADOLINK(ヤドリンク)」。宿に特化したSNSだ。

 特定のジャンルに特化した、「特化型SNS」「バーティカルSNS」と呼ばれるもの。クルマ好きが集まる「みんカラ」(カービュー、東京・千代田)や、映画好きが集まる「Filmarks」(つみき、東京・目黒)など、既に多様な特化型サービスがあり、ここ最近注目を集めている。

 巨大プラットフォームとなった一般的なSNSでは、攻撃的な言葉や誹謗(ひぼう)中傷、マウントの取り合いなどの光景も目立ち、ストレスを感じる人も少なくないといわれる。その救世主といえるのが、前述の特化型SNS。同じ趣味嗜好を持つユーザーが集まりやすく、心理的安全性が保たれやすいというのが人気の理由だ。

 そんな中、一休は、宿予約というドメインを生かし、宿に特化したサービスでSNS市場に殴り込んだ。YADOLINKのサービスはいたってシンプル。自分が宿泊した宿について、写真をコメントと共に投稿するだけ。宿の評価をする仕掛けはなく、写真がメインであり、短い文章を書き込める仕組みだ。

1投稿に画像を最大9枚まで載せられる。投稿はとても簡単
1投稿に画像を最大9枚まで載せられる。投稿はとても簡単

 また、SNSらしく投稿に「いいね」を付けたり、投稿者をフォローしたりする機能もある。面白いのは、フォロワー数は表示されるが、フォロー数が非表示となっている点だ。「フォロワー数とフォロー数のバランスを気にせず、できるだけたくさんの気になる人をフォローしてほしい」と、YADOLINKを企画し、プロジェクトを率いる一休のYADOLINK事業部長である佐藤亮介氏は思いを語る。

 本格ローンチは22年4月19日だが、それ以前から既にステルスでサービスを展開しており、一部の一休ユーザーや、宿泊施設の支配人、現場スタッフなども参加している。「宿や旅がテーマなので、ユーザー層は老若男女、幅広いはず。SNSに慣れていない人にも使いやすいように、機能はシンプルにしている」と佐藤氏は話す。

なぜ一休が特化型SNSに参入をしようと考えたのか

 なぜ今、一休はわざわざ大手ひしめくSNS市場に参入したのか。ひもとくと、理由は大きく2つあった。1つは、宿探しのルートがSNSへとシフトしつつあることだ。

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