出来たてラーメンを買える米国発の次世代自動販売機「Yo-Kai Express(ヨーカイエクスプレス)」の本格展開が始まった。空港、駅、高速道路という交通の要所を押さえ、2022年は500台の設置を目指す。有名チェーン「一風堂」のラーメンも追加する。来日した創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏が日経クロストレンドの取材に応じ、アプリの導入や自販機付きフードトラックの展開など今後の構想も明かした。

来日した米ヨーカイエクスプレスの創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏。写真は「b8ta Tokyo – Shibuya」で撮影
来日した米ヨーカイエクスプレスの創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏。写真は「b8ta Tokyo – Shibuya」で撮影

 「Yo-Kai Express(ヨーカイエクスプレス)」は、2022年3月23日に羽田空港第2ターミナルに常設の日本1号機が設置され、3月30日には首都高速道路11号台場線上りの芝浦パーキングエリア(PA)で稼働が始まった。続いて、4月6日から12日までの期間限定で、東京駅地下イベントスペースの「スクエア ゼロ」に設置される。

 今回の本格展開に先立つこと約4カ月前、東京・渋谷の体験型店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」にも進出しているが、こちらは自動販売機の展示がメイン。出来たてラーメンを買ってその場で食べられるのは、上記の3カ所となる。米ヨーカイエクスプレスの創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏は、「22年は日本で500台の設置を予定しており、今後数年で5000~6000台の展開を目指す」と話す。

 改めて、ヨーカイエクスプレスは、米シリコンバレーで16年に創業したスタートアップ。現在、全米で約50カ所に設置されており、これまでに20万食以上の提供実績がある。日本では、米スクラムベンチャーズによるオープンイノベーションプログラム「Food Tech Studio ― Bites!」に参加し、JR東日本などとの協業を検討してきた。

 同社が展開する自販機には丼に入ったラーメンが冷凍保存されており、注文を受けた冷凍ラーメンを自販機内でスチーム調理し、僅か90秒ほどで熱々の状態で提供できる。日本では冷凍ラーメンキットを販売する自販機は増えているが、その場で出来たてを食べられるのがユニークなところだ。

しょうゆ、味噌、塩、とんこつの基本4種類をラインアップ
しょうゆ、味噌、塩、とんこつの基本4種類をラインアップ

目玉は一風堂の冷凍ビーガンラーメン

 日本では「東京Shoyu(しょうゆ)」「札幌Spicy Miso(味噌)」「鶏Yuzu Shio(塩)」「九州Tonkotsu(とんこつ)」という基本メニュー4種類を展開。価格はいずれも1杯790円(税込み)となる。

 日本進出に当たって有名店とのレシピ開発も進めており、その第1弾は力の源カンパニーが運営する「一風堂」とのコラボ。一風堂ブランドを冠した「一風堂博多豚骨ラーメン」や、完全植物性のビーガンラーメン「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」を今後ラインアップに加える(いずれも価格は未定)。

一風堂による完全植物性の「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」
一風堂による完全植物性の「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」

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