引き続き話題のメタバース。仮想空間で様々な活動が始まっているが、今回はVR(仮想現実)ヘッドセットと米メタの「Horizon Workrooms」を活用してVRインタビューを実施した様子を、取材をアレンジしたThirdverse(東京・千代田)広報担当の長瀬七夕氏が解説する。取材準備から当日の様子、そして課題まで、体験を基にリポートする。

今回は、Thirdverse広報担当の長瀬七夕氏がVRインタビューの依頼を受けた際の準備から当日の様子までをリポート。長瀬氏は、DMM.comを経て、2019年1月にgumiに入社。その後、20年10月にThirdverseに入社。主にVRゲームのマーケティング・PRを担当する
今回は、Thirdverse広報担当の長瀬七夕氏がVRインタビューの依頼を受けた際の準備から当日の様子までをリポート。長瀬氏は、DMM.comを経て、2019年1月にgumiに入社。その後、20年10月にThirdverseに入社。主にVRゲームのマーケティング・PRを担当する

 VR業界の広報をしていますが、最近では「いつかVRでインタビューしたいですね」と話す機会が増えてきました。コロナ禍でオンライン取材になる機会が増えたからです。ですが、そのほとんどは実現されることはありません。

 前提として、互いがVRヘッドセットを持っている必要があるのに加え、使い慣れているテレビ会議ツールで行ったほうが効率的だからです。XR(VR、AR、MRなどの総称)やゲーム業界の話題を扱っていない媒体の編集部が、VRヘッドセットを会議ツールとして当たり前に使うフェーズはまだ来ていないと思います。

 2021年8月に米メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)がリリースした「Horizon Workrooms(ベータ版)」は、メタのVRヘッドセット「Meta Quest 2」を使ったバーチャル会議システム。弊社はVRゲームを開発しているゲームスタジオということもあって、北米スタジオなど世界各国にいるメンバーは会議のほとんどをこのHorizon Workroomsで行っています。

米メタの「Meta Quest 2」は2020年10月に発売。既に全世界で100万台以上が売れているとみられる
米メタの「Meta Quest 2」は2020年10月に発売。既に全世界で100万台以上が売れているとみられる

 コロナ禍が長引く中、いまだインタビューの多くはリモートで行っています。対面よりももちろん手軽で便利ですが、オンライン取材を数十回こなしてきて思うのは、リアルでないと引き出せない話や、雑談の中から生まれるふとしたオフレコ話に出合うことが少ないということです。

 最近だと「メタバース」や「Web3」という言葉が話題になっていることもあり、従来のゲーム関係の記者だけではなく、初対面の記者の方に取材いただくことも非常に増えています。中には初回からオンライン取材という場面も増えていますが、雑談は生まれにくく、どこか無機質なインタビューになりがちだと感じます。

 そんなことを考えていた22年末、日経クロストレンドの森岡大地記者からTwitterのDMが届きました。以前の取材時に「いつかVRでインタビューしたいですね」という会話をしたのですが、それを実際に実行したいという連絡でした。取材を受ける代表の國光宏尚は、会議ではVRヘッドセットを日常的に使っているものの、VRインタビューは初めての経験です。

VRインタビューに必要な準備とは

 実施までの手順で必要なことは、「会議のセットアップ」と「アバター作成」の2点になります。

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