ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、プライベートブランド(PB)のリブランディングを進めている。PPIHの森谷健史氏と野村悠斗氏、博報堂の宮永充晃氏にリブランディングの全貌を聞いた。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
PB事業戦略本部長 執行役員
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
クリエイティブ本部PBデザイン部 部長代理
博報堂 生活者エクスペリエンスクリエイティブ局
クリエイティブディレクター
──PB「情熱価格」のリブランディングのきっかけは?
森谷健史氏(以下、森谷) ドン・キホーテ(以下、ドンキ)のPB「情熱価格」は2009年に立ち上げ、当初は税込み690円の「驚安(きょうやす)ジーンズ」をはじめ、ドンキらしい商品を販売していました。しかし、時間がたつにつれて独自性にこだわりきれず、個性を失いつつあった。それに伴い、認知度も売上高構成比も横ばいという状況が続いていました。他社との同質化を避けるためにも、業態イメージをけん引するような強い個性を持ったブランドに刷新する必要があると判断し、20年夏ごろからリブランディングに着手しました。
──これまでもリニューアルなどは行ってきたのですか?
野村悠斗氏(以下、野村) ロゴのデザインを変えたり、PBを松竹梅のように「金・銀・オレンジ」の3つのランクに分けてブランド化したり、マイナーチェンジはしていました。しかし、思うように認知は広がりませんでした。
──今回は博報堂と共にリブランディングをしていますが、どのようにプロジェクトを進めたのですか?
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