学習塾などを展開するやる気スイッチグループ(東京・中央)は、一世を風靡したCMを含めブランドのリブランディングを実施した。その結果、テレビCMとSNSでの広告を組み合わせて、指名検索が一昨年比1.6倍まで上昇。インパクトの強いCMを捨ててまで、舵(かじ)を切った狙いとは?

やる気スイッチグループ初の企業CM「子どもの『才能』を、生きる力に。」
やる気スイッチグループ初の企業CM「子どもの『才能』を、生きる力に。」

 おでこや背中に付いた赤い「やる気スイッチ」を押すと気合が入り、男の子や女の子が勢いよく走り出す――。

 これらは学習塾などを展開するやる気スイッチグループ(東京・中央)が2009年から放映したCMだ。インパクト絶大なこのCMは、同社の認知拡大に貢献し、09年の約600教室から15年には1000教室を突破した。

 CMのコミカルさやインパクトの強さが定着する一方、19年に実施したユーザーインタビューによる調査では、「やる気スイッチの入っていない、いわゆる勉強が苦手な子が通う塾というイメージが浸透していた」とやる気スイッチグループブランディング本部本部長の秦野豊氏は話す。15年~18年は、教室数は横ばい、生徒数も5万人前後で推移したという。

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