三重県多気町にあるホテルや温浴施設併設の大型商業施設「VISON(ヴィソン)」が2021年11月、出店や監修などで関わりを持つ5人のクリエイターによるトークセッション「VISON 未来のかたち」を開催。テナントや経営陣、運営陣が集い、現状や課題の共有を訴える緊張感が漂うイベントとなった。

2021年11月、三重県多気町のVISON(ヴィソン)で開催したトークセッション。登壇者左から、「VISON HOTELS」のインテリアを監修した中原慎一郎氏、「mina perhonen museum / museum shop」の皆川明氏、「アトリエ ヴィソン」監修者の内田鋼一氏、「くるみの木 暮らしの参考室」の石村由起子氏、「D&DEPARTMENT MIE by VISON」のナガオカケンメイ氏(画像提供/ヴィソン多気)
2021年11月、三重県多気町のVISON(ヴィソン)で開催したトークセッション。登壇者左から、「VISON HOTELS」のインテリアを監修した中原慎一郎氏、「mina perhonen museum / museum shop」の皆川明氏、「アトリエ ヴィソン」監修者の内田鋼一氏、「くるみの木 暮らしの参考室」の石村由起子氏、「D&DEPARTMENT MIE by VISON」のナガオカケンメイ氏(画像提供/ヴィソン多気)

 ヴィソンは21年7月にオープンし、5人の著名なクリエイターが開発に参加していた。そのクリエイターたちが今回、トークセッションを行った。登壇者は、陶芸家の内田鋼一氏やランドスケーププロダクツの中原慎一郎氏、ミナ ペルホネンの皆川明氏とくるみの木の石村由起子氏、D&DEPARTMENT のナガオカケンメイ氏だ。まずは内田氏が、「5人で集まって話していると、問題点が山ほど出る。しかし、僕たちだけで話していても、経営陣や運営陣には伝わらない」と切り出した。

 当初は、一般向けのトークセッションも検討していたが、「運営や経営の人たちにこそ聞いてもらいたいとヴィソン多気の立花哲也社長にお願いし、内部向けのイベントになった。出店者、経営側、運営側も耳が痛いことが多々あると思うが、未来につながるというテーマでみなさんと話せる場になれば」と続けた。

課題を改善するための交流が皆無

 1時間30分のトークセッションではさまざまな発言があったが、議題となったのは大きく2つ。1つ目は、現状の課題を踏まえて今後、どうビジョンを共有し、改善していくか。そのための交流や対話が圧倒的に足りないという話だった。

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