米Appleも参入するなど、少しずつ広がりを見せている忘れ物防止タグ市場。そんな中、パイオニア的な存在の米Tileが、2021年10月13日、新ラインアップを発表した。Bluetoothの接続対応範囲を広げるなど機能の拡充を高めるほか、防犯面でも強化を図る。米TileのCEO(最高経営責任者)のCJ・プロバー氏に、日本の市場状況や今回の新サービスについて話を聞いた。

2021年10月13日、Tileは新ラインアップ4種を発表した
2021年10月13日、Tileは新ラインアップ4種を発表した
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 忘れ物防止タグを展開するTileは2021年10月13日に、新機能を搭載したTileの新ラインアップ4種を発表した。忘れ物防止タグはスマートトラッカーとも呼ばれ、BluetoothやGPS(全地球測位システム)でタグの位置を知らせてくれる商品だ。Tileを財布や鍵などに取り付けておけば、Bluetoothで接続したスマートフォンのアプリからTileのおおまかな位置を確認し、本体を鳴らして捜し出すことができる。

 新ラインアップではスタイリッシュなデザインに変更され、検索の接続範囲が大幅にアップするなど機能も拡充させた。特に進化した点は、Bluetoothの接続対応距離だ。従来の「Tile Mate」と「Tile Slim」が約60メートル、「Tile Sticker」が約45メートルまでだったのに対し、いずれも約75メートルまでアップした。呼び出し音もこれまで以上に大きくなり、捜すことがより容易になる。

21年10月13日に発表された新ラインアップ4種。左から、Tile Mate、Slim、Pro、Sticker。ブラックがメインカラーで、販売チャネルによってはホワイトや柄の入った限定モデルも登場
21年10月13日に発表された新ラインアップ4種。左から、Tile Mate、Slim、Pro、Sticker。ブラックがメインカラーで、販売チャネルによってはホワイトや柄の入った限定モデルも登場
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防犯機能を強化

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