物流施設を運営する日本GLP(東京・港)は2021年9月24日、「GLP ALFALINK相模原1」(相模原市)が竣工したと発表した。「ALFALINK(アルファリンク)」ブランドとして、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がコンセプトやネーミング、ロゴデザインなどを手がけた。物流施設でブランディングを重視する例は珍しい。

物流施設「GLP ALFALINK相模原1」の壁に大きく描かれた「ALFALINK」のロゴ。モチーフは陸を表すライトグリーンと、海や空を表すライトブルーから
物流施設「GLP ALFALINK相模原1」の壁に大きく描かれた「ALFALINK」のロゴ。モチーフは陸を表すライトグリーンと、海や空を表すライトブルーから
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 「効率化や最適化といった従来の物流施設を超え、今までにない価値や事業を創造していく拠点となる新しい物流施設にしたかったので、佐藤可士和氏に依頼した」と日本GLP社長の帖佐義之氏は話す。

 ALFALINKのコンセプトは「創造連鎖する物流プラットフォーム」とした。ロゴは陸を表すライトグリーンと、海や空を表すライトブルーをモチーフに、陸・海・空をシームレスにつなぎ、物流に未来の「+α(プラスアルファ)」を生み出していくことを表現。「ALFALINK を起点に、ひとときも止まることなく生まれ、広がりつづける、新たなもの×人×情報×価値の流れ」を示している。

 ブランドサイトも開設した。同コンセプトに基づき、「Open Hub」(物流をもっとオープンに)のほかに、「Integrated Chain」(サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(ビジネスの進化をサポート)をキーワードに掲げた。これらに応じた設備やサービスを提供していく。

「ALFALINK」のブランドサイトから。「+α(プラスアルファ)」を強調し、今までにない新しい物流ビジネスを生み出そうという意気込みが伝わってくる
「ALFALINK」のブランドサイトから。「+α(プラスアルファ)」を強調し、今までにない新しい物流ビジネスを生み出そうという意気込みが伝わってくる
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 日本GLPは物流施設専門のデベロッパーとして、先端テクノロジーなどを採用した物流施設を開発。物流会社がテナントとして入居する形式を採っている。GLP ALFALINK相模原1は大規模プロジェクト「GLP ALFALINK相模原」の1棟目で地上6階建て。プロジェクト全体は20年に着工し、23年に完成予定。全棟で敷地面積約は29万4455平方メートル(東京ドームの建築面積の約6.3倍)、延べ床面積約67万3437平方メートルと関東最大級の規模になるという。すでにGLP ALFALINK相模原1にはギオン(相模原市)、佐川急便、西濃運輸など10社以上の入居企業が決まっている。

 このほかALFALINKには「GLP ALFALINK流山」(千葉県流山市)「GLP ALFALINK茨木」(大阪府茨木市)のプロジェクトもあり、いずれも同コンセプトやキーワードを取り入れた最新の物流施設として開発を進めている。

カフェやコンビニ、多目的コートも備える

 同コンセプトを具体的に表現しているGLP ALFALINK相模原1の好例が、「リング」と呼ぶ直径が約90メートルの環状施設だ。Open Hubを象徴し、各棟を結ぶように敷地の中央に造った。物流施設で働く人に加えて地域の人々も利用してもらうため、リングにはカフェやコンビニ、レストラン、カンファレンスルーム、託児所、シャワールームが入る。隣に多目的コートも開設する計画だ。外部の廊下でつなぎ、快適で安全に移動できるようにする。リングによって人々の交流によってビジネスの創出を促し、地域にとって開かれた物流施設を目指す。9月24日時点でリングは未完成だったが11月にも完成させる。

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