「そろばんのDX(デジタルトランスフォーメーション)」といえる、画期的なEdTech(Education Technology)サービスが急成長している。「そろタッチ」は、タブレットを用いてそろばん式暗算力を高める学習法。従来のそろばんを使用するより飛躍的に暗算力がつくという。なぜ選ばれるのか。運営するDigika(デヂカ、東京・千代田)の橋本恭伸社長に聞いた。

Digikaが開発した「そろタッチ」は、従来のそろばんで、4年間で10%程度だった暗算の到達レベルに、僅か2年未満で62%が達するという
Digikaが開発した「そろタッチ」は、従来のそろばんで、4年間で10%程度だった暗算の到達レベルに、僅か2年未満で62%が達するという

 そろタッチはeラーニングのスタートアップDigikaが開発した、そろばんの仕組みをタブレットで応用した新しい暗算学習法だ。そろばん自体は使わず、特許技術を活用して頭の中で玉をイメージさせ、計算を画像処理する「イメージ暗算」の習得を目指す。

 イメージ暗算は2つのモードを段階的に進める。そろばんの玉と同じ配置のパネルをタッチすると色がつく「みえるモード」で正確かつスピーディーに操作ができるようになるまで、まずは操作を覚える。次のステップでは、タッチしても色がつかない「暗算モード」で頭の中に玉の並びを浮かべ、イメージ力を鍛える。同社がそろタッチの学習の最適年齢と想定する5~8歳の子供が2つのモードで毎日練習すると、イメージ暗算力が身に付きやすいのだという。

そろタッチアプリで学習を進める。写真は「みえるモード」
そろタッチアプリで学習を進める。写真は「みえるモード」

 「そろばん式暗算法は2000年以上の歴史があり、四則演算をするには最も速く効率的な方法。しかし、暗算力でいうと2桁8口や3桁4口の加減算を目標とした場合、従来の”そろばんを頭の中で弾く”という方法だと、習得するのは4年間で10%程度しかなかったことが分かった。一方、そろタッチで訓練した場合、2年未満で62%と劇的に暗算力が向上した」と、橋本氏は効果に自信を見せる。

「公文式」を超える? そのワケとは

 Digikaは2016年3月に技術特許を取得後、10月にそろタッチアプリの販売を開始。17年から幼児・初等教育機関向けに「そろタッチパートナープログラム」をスタートすると、民間の学童や学習塾、スポーツクラブなど多様な事業者に広がり、海外でも米ニューヨークなど8つの国と地域へ進出。21年9月時点で、国内外で160教室以上に拡大しており、生徒数は7000人強に上る。そろタッチアプリを使って自宅で学習するネット生は月額3960円(税込み、初月無料)、そろタッチ教室は入会金1万2100円、月額1万1000円(同、教室により異なる)となる。

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