コロナ禍でZ世代のトレンドにも変化が出てきている。そう語るのは、Z世代の支持を集めるSNSメディア「Sucle」を展開するFinT代表の大槻祐依氏だ。今回は、Instagramの保存数から見えたトレンドを同氏が解説する。話題を集める「0.5手間」の体験型アクティビティーとは?

Z世代のトレンドをInstagramの動向から探ったところ、体験型スポットへの関心が高いことが分かった。その背景にあるのは……
Z世代のトレンドをInstagramの動向から探ったところ、体験型スポットへの関心が高いことが分かった。その背景にあるのは……

 長引くコロナ禍で、若者の休日の過ごし方も変わらざるを得ない状況が続いています。非現実を楽しむものとして、コロナ禍前には旅行や自分の好きなアーティスト・アイドルのコンサートに行く若者が多かったのですが、今は「梅酒作り」「ファブリックミストの調合」など、手ぶらで体験施設を訪れて、ちょっとした労力をかけてモノづくりを楽しむ「0.5手間」の体験型アクティビティーが人気を集めているようです。

 今回は、10~20代を中心に、4つのアカウントで累計70万人以上のフォロワーを抱える女性向けメディア「Sucle」のメインアカウント「@sucle_」において、直近3カ月の投稿(対象期間:2021年6月13日〜21年9月13日)で保存された件数が多い投稿を抽出し、トレンドを見つけ出しました。

「いいね数」ではもはや流行は分からない!

 Instagramで最もベーシックな指標として知られるのが「いいね」でしょう。「インスタ映え」がユーキャンの新語・流行語大賞で選出された2017年前後には、インフルエンサーの目下の目標は「いかにいいねを獲得できるか」でした。しかし、あれから4年がたち、インスタ映えという言葉は衰退しています。というのも、インフルエンサーが増加しアカウントが乱立したことで、投稿の質が重要視されるようになってきているからです。

 コンテンツ過多になった現在のInstagramにおいては、見た目が整っていることよりも「1投稿の中にどれだけ有益な情報があるか」という、有益性が重視されるようになってきています。そのため、近年ではコンテンツに文字が入れられたものが多く、「雑誌化」してきているといわれています。

投稿のトレンドは「映え重視」から「有益性重視」の方向へ(写真は例)
投稿のトレンドは「映え重視」から「有益性重視」の方向へ(写真は例)

 そんな中、いいねに代わる新しい指標として注目したいのが保存数です。前述のように、現在のInstagramは情報の有益性が求められており、有益な情報は保存して後から見直したいというニーズが高まっています。つまり、その投稿が実際に有益だったかどうかは、保存数に数値として表れるわけです。

 例えばコスメの新作紹介の場合、気になる投稿を保存した後、購入時に保存した投稿を見比べながら検討する、といった流れができています。投稿の保存数が多いものは、実際にユーザーがその投稿を見ながら行動に移そうとしている心理の表れであり、次なる流行や消費動向を色濃く反映していると言えます。

「体験型スポット」の紹介投稿が保存数で圧倒的1位に

 では、この保存数から見えてきたトレンドをご紹介します。

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