コロナ禍で在宅勤務や外出自粛が続く中、「香り」が注目されている。気持ちの切り替えやリラックス効果を高めるために、アロマディフューザーなどを使用する人が増えているそうだ。香りのトレンドやうまく活用する方法を、ロート製薬ベレアラボ代表の星亜香里氏に聞いた。
コロナ禍が長引き生活様式が変化する中、「香り」が注目されている。調査会社の富士経済(東京・中央)によると、2020年は生活様式の変化によって外出時などの身だしなみとしてフレグランスを付けるのではなく、自分の心を癒やし、気分転換のために使うなど目的が変化しているという。21年の国内市場規模は20年比5.8%増の403億円が見込まれている。
そんな中、ロート製薬が運営する香りと感性の研究所「BELAIR LAB(ベレアラボ)」は、21年6月に電気式のアロマディフューザー「ベレアラボ ナチュラル アロマディフューザー」をベレアラボ公式オンラインストアと、体験型小売店「b8ta(ベータ)」で販売を始めた。売れ行きは好調だという。
同ラボでは、20年12月にルームフレグランススプレーとフレグランスオイルを発売している。スプレータイプは、仕事始めや就寝前といった生活シーンの切り替えの際に数回、空間に吹きかけて使うもの。ロート製薬ベレアラボ代表の星亜香里氏によると「研究を進める中で、活動中に香りをかぐことでよりパフォーマンスが高まったり、その後、疲労が蓄積しにくかったり、よく眠れるようになったりする可能性がある」という。
そこで継続的に香りを楽しめるアロマディフューザーの開発・発売に踏み切った。充電式のため、電源の場所やコードなどを気にすることなく、さまざまな場所に持ち運ぶことができる。香りは5種類でカートリッジタイプの交換式。書斎や寝室など、場所や状況に応じてボトルを交換するだけですぐに香りを変えることも可能だ。
オフィスで求められる香りとは?
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