VR(仮想現実)事業を手掛けるHIKKY(ヒッキー、東京・渋谷)主催の「バーチャルマーケット6」が2021年8月14日から28日まで開催中だ。百貨店やメーカーの他、JR東日本やNTTドコモが参加するなど出展企業の幅が広がっている。実ビジネスとの接点をどう生み出すのか。各社ブースを訪れて検証した。

「バーチャルマーケット6」企業出展エリアの一つ「Core(コア)」。VR空間上の街に、実在する企業や商品の広告が並ぶ
「バーチャルマーケット6」企業出展エリアの一つ「Core(コア)」。VR空間上の街に、実在する企業や商品の広告が並ぶ

 HIKKY(東京・渋谷)が主催するバーチャルマーケットは、世界最大のVRマーケットだ。日本だけでなく米国や韓国など世界中からユーザーが訪れ、来場者数は100万人を超える規模という。2020年4~5月に開催した「バーチャルマーケット4」では、「VRマーケットイベントにおけるブースの最多数」としてギネス世界記録に認定された。

 もともとはVR空間上で使用するアバターや3Dアイテムなどを制作する個人クリエイターの展示即売会として始まったものだが、近年は大手企業が続々と参加。リアル商品の販売も充実しつつある。

 出展企業にとっては、イベントや展示といったバーチャル空間ならではの「体験」を提供できるのも魅力の一つだ。バーチャル空間を生かし、従来のECサイトでは実現できなかった顧客体験をつくり出している例が、大丸松坂屋百貨店のブースだ。

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