米アマゾン・ドット・コムが米国内で、百貨店の大型店舗に進出する。米メディアが報じた内容は、百貨店だけでなく、衣料品を扱うウォルマートなどの大手スーパーにも新たな脅威となる。報道や現在のアマゾンの取り組みから、進出シナリオと影響を見極める。
「アマゾンが百貨店のような大規模小売店を計画している」
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は2021年8月19日、こうした見出しで、この件に詳しい複数の関係者の話として第一報を報じた。最初の店舗は西海岸のカリフォルニア州か中西部のオハイオ州が有力。想定される床面積は3万平方フィートと、10万平方フィート程度が一般的な百貨店よりは狭めだという。
ノードストロームなどの大手百貨店はショッピングモールなどで小型店も展開しており、そうした店舗と競合するとみられている。また、ウォルマートやターゲットなどの総合スーパーとは規模が同等で、衣料品や家電などで競合する可能性がありそうだ。
大型リアル店舗、3つの“謎”
アマゾンの今回の動きには3つの疑問がある。(1)なぜ今百貨店なのか、(2)何をメインの商材として売るのか、(3)アマゾンのサービスや商材との連携はあるのか――である。
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