日鉄興和不動産がマンションをネットで購入できる新サービスを始めた。メールアドレスを登録するだけで購入価格に充当できる100万円分のポイントを付与したり、申込金を10万円と大幅に減らしたりなど、これまでの不動産売買では考えられない試みの狙いは何か。
名前登録不要、メールアドレスだけで100万円分ポイント付与
「sumune for LIVIO」（以下、sumune）は、日鉄興和不動産（東京・港）が分譲する新築マンションの物件選びから購入までをほぼ全てオンラインで行えるサービス。これまではモデルルームに足を運ばなければ分からなかった物件ごとの価格や間取り、眺望などが確認でき、VR（仮想現実）技術を用いて部屋の中を360度見ることもできる。
VR画面では部屋の内装の色を変更したり、家具を配置したりすることも可能。カーテンや内壁のクロスなどオプションをカスタマイズして見積もりを出すと、それぞれの設定に応じてローン額も算出してくれる。これらの情報は、見るだけなら登録なしで可能だ。
sumuneが出色なのはメールアドレスを登録するだけで、物件価格やその他の購入諸費用に充当できる100万円分のポイントが付与されること。成約時に100万円分も割り引かれるのは驚きだろう。
さらに驚きなのが、通常は物件価格の1～2割程度が必要な申込金が一律10万円に設定されている点だ。例えば、4000万円の物件なら0.25%に抑えられるわけだ。
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