2021年6月17日、Instagramが近隣の店舗情報などを探せる地図検索機能を国内で導入すると発表した。飲食店などのローカルビジネスは、「食べログ」といった既存のローカル情報サービスだけでなく、Instagramの攻略も必須になると話題を集めた。この新機能を企業はどう活用すべきか、SNSマーケティングを手掛けるテテマーチの松重秀平氏が解説する。

Instagramは近年、さまざまな新機能を投入している。中でも2021年6月に本格導入された地図検索機能は、ビジネスでの利活用の面で注目度が高いが、活用には課題もある
Instagramは近年、さまざまな新機能を投入している。中でも2021年6月に本格導入された地図検索機能は、ビジネスでの利活用の面で注目度が高いが、活用には課題もある

 2021年6月、近隣の人気スポットを検索できるInstagramの地図検索機能がリリースされました。地図検索機能とは、発見タブ(虫眼鏡マーク)の検索窓の横にある地図アイコンをタップすることで、マップ上からカフェやホテル、観光名所などを検索できる機能です。

 写真共有アプリとしてサービスを開始したInstagramは、近年、情報収集にも積極的に活用されています。中には投稿はせず、ハッシュタグで検索することで情報を得たり、知りたい情報を発信しているアカウントをフォローしたりするために、自身のアカウントを持つユーザーも少なくありません。もはやInstagramによる情報収集は一般化しています。

 そんな中、現在地付近でランチ情報を調べたり、目的地付近で立ち寄れるカフェの情報を収集できたりするInstagramの地図検索機能は、多くのローカルビジネスから注目を集めています。

 では、今回の地図検索機能について、企業はどう取り組むべきか、また注意点は何か、深掘りしていきます。

ビジネスでの集客に生かしやすくなるInstagram

 地図検索機能の登場以前から、Instagramでの情報収集は「他のユーザーのリアルな口コミを写真付きで確認できる」という点で、消費者にとって魅力的でした。Googleや従来の情報サイトと比較すると、Instagram上では一般ユーザーのリアルな声を見ることができ、さらに視覚的に情報を得やすいため、若い世代を中心に“検索媒体”として人気を集めていました。

 一方で、従来のInstagram検索の煩わしいポイントとして、完全一致のハッシュタグでしか検索ができないことが挙げられます。例えば、Instagram上でカフェを探そうとした場合、「#カフェ」で検索すると日本全国のカフェの情報が出てきてしまいます。もう少し絞り込みをかけて「#渋谷カフェ」で検索することもできますが、それでも渋谷区全体のカフェ情報となってしまい、現在地から近い場所にあるのかどうか、分かりにくいという課題がありました。

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