「世の中に溢(あふ)れる『うざい広告』をプロが徹底解説! マーケターは必見です」。2021年5月末、Web制作を手掛けるLIG(東京・台東)のブログ記事がネット上でバズった。「面白いメディア」として10年以上も認知されるオウンドメディア運営の秘訣は何か。代表の吉原ゴウ氏に聞いた。

「世の中に溢(あふ)れる『うざい広告』をプロが徹底解説! マーケターは必見です」と題して、2021年5月末に掲載されたLIGブログの記事
「世の中に溢(あふ)れる『うざい広告』をプロが徹底解説! マーケターは必見です」と題して、2021年5月末に掲載されたLIGブログの記事
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 「今回は『ウザい広告』に焦点を当てながら、このような広告が世の中に溢(あふ)れてしまう理由をプロの視点から解説していきたいと思います」「さぁ、スクロールしてください!」「信じられないくらいにウザい、というかダサい広告ですね……」。男性を大写しにしたネット広告風の画像が画面を覆い、あの手この手で読者の目を引こうとする例を示す。「うざくてすごい」「めっちゃ面白い」とSNSなどネット上で大きな話題となった。

 実はこの記事、中で登場する男性が代表を務めるマーケティング会社の採用広告だ。LIGでは、オウンドメディアの記事広告の企画や制作を請け負っており、「うざい広告」のような面白系のほか「使ってみた系」「インタビュー」などの記事もある。「うざい広告の記事は、公開直後で10万以上のページビュー(PV)があったが今はさらに伸びている」と吉原氏は話す。記事広告の受託費用は約100万円から。「うちのサイトはSEO(検索エンジン最適化)も強い。『脱毛体験をした』という記事で、大きなバズりはなくても、毎月2万PVを1年ほど維持し続けた例もある」(吉原氏)

同時期の21年5月末に掲載した「リモートワーク中に3日ほど仕事をサボってキャンプ(以下略)」という記事も人気に。こちらも他社の自動応答システムのPR記事となっている
同時期の21年5月末に掲載した「リモートワーク中に3日ほど仕事をサボってキャンプ(以下略)」という記事も人気に。こちらも他社の自動応答システムのPR記事となっている
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