25歳前後よりも若いZ世代の多くが、いち推しのメンバーなどの「推(お)し」がいると回答しています。ライブイベントが軒並み中止になる中、自宅でも「推し活」「オタ活」に励んでおり、新たなトレンドも生まれています。Z世代を研究するZ総研のトレンド分析担当が、アンケートとヒアリングから推し活の新潮流に迫った。
「推し事」「推し活」「オタ活」といった言葉を聞いたことはありますか?
これらの言葉はどれも推し(いち推しのメンバーを略した言葉)を応援する、オタク活動をすることを指します。好きなアイドルを応援したり、アニメキャラクターのグッズを買ったり、お気に入りのYouTuberの動画を見たり……。今やオタ活の幅は広く、推しの幅もこれまでに比べると非常に広範になりました。
Z世代と呼ばれる25歳前後までの若者の多くには何かしらの推しがおり、オタ活に励んでいるといわれています。私たちで実施したZ世代を対象にしたアンケートでは、9割近くが「いる」と答えています。
しかし、今はコロナ禍。コンサートに行くことはもちろん、ファン同士で交流することもできません。リアルなイベントがない中、Z世代はどのようにしてオタ活を楽しんでいるのでしょうか。
「最近、推し○○という推しグッズ作りが流行していて、自分でも実際に推しグラスを作りました。他にも、トレカ(トレーディングカードの略)ケースデコをやったりもしました」(23歳女性)。そんな声もあるように、このコロナ禍では、推しグッズ作りがトレンドとなっています。
「推しグラス」「トレカケースデコ」で自宅オタ活
アンケートによれば、ライブで使う人が多いうちわやいつも身に着けるキーホルダーなどの王道グッズに並んで、先ほど登場した「推しグラス」が4位に入りました。
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