WILLER(ウィラー、大阪市)は、月5000円乗り放題の新たなオンデマンド乗り合い交通「mobi(モビ)」を2021年6月30日から京都府京丹後市で始める。7月1日からは東京・渋谷区でも展開予定だ(運行認可申請中)。個人会員だけではなく、地域の飲食店や学習塾などの参加も募る。移動を軸にした地域活性の新たなモデルとなるか。
WILLER(ウィラー、大阪市)は「mobi(モビ)」の構想を2021年3月に開催した自社イベントで発表していたが、今回、サービスの詳細が明らかになった(関連記事「月5000円乗り放題のサブスクMaaS 『マイカーいらず』の現実解」)。
mobiは、およそ2キロメートル圏内の“ラストワンマイル”を快適に移動できるオンデマンド乗り合い交通サービスだ。専用のmobiアプリから呼び出せば平均10分で車両が到着し、同じ方向に行く他の乗客をピックアップしながら、設定した目的地近くまで送り届けてくれる。乗降場所となるバーチャルバスストップ(仮想停留所)は、200メートル圏内に最低1カ所設けられており、乗降場所まではアプリの指示に従って少し歩くだけで済む。
また、アプリではmobiの配車ができるだけではなく、鉄道やバス、タクシーといった公共交通を含めたルート複合検索が可能。展開エリア内にある鉄道駅までmobiで移動し、到着時間に近い電車に乗って遠くの目的地まで行くといったスムーズな経路が案内される。
月5000円乗り放題、そのメリットは?
mobiは月定額、乗り放題のサブスクリプションモデルで提供される。会員は個人会員と法人会員の2種に分かれる。まず、個人は本会員が月5000円、同居家族6人までが家族会員として登録でき、1人当たり追加で500円となる。例えば、親子2人なら月5500円(1人当たり2750円)、家族5人なら月7000円(同1400円)で乗り放題となる。mobiアプリでは、本会員と家族会員など、複数人が一緒に乗車できるよう同時予約ができる仕様だ。
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