9歳以下の子供を持つ家庭の8割が閲覧しているという親子のお出かけ情報サイト「いこーよ」は、コロナ禍でユニークユーザー数(UB)が700万人から400万人に激減した。運営するアクトインディ(東京・品川)は危機的状況下でアプリの会員増に注力。コアな顧客の囲い込みを狙う。
「サイト利用者はコロナ禍で激減したが、スマホアプリは利用率が落ちなかった」。こう説明するのは、子供とのお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ(東京・品川)の下元敬道社長だ。
「いこーよ」は、全国の親子向け施設や遊び場、イベントなど8万5000件の情報を掲載している。2008年のリリース以来、右肩上がりにユーザー数を増やしてきた。下元社長はデジタルマーケティングを手がける広告会社のアイレップ出身。SEO(検索エンジン最適化)対策のみで集客に成功し、19年にはUBが月平均700万人に達していたという。
しかし、20年春、新型コロナウイルス感染症拡大で緊急事態宣言が発出されるとUBは激減。月平均400万人へと落ち込んだ。「いこーよ」は、サイトの広告収入で成り立っている。広告主の6割がお出かけ施設のため、広告減で売上高は半減し、危機的状況に陥った。
一方で、16年7月にローンチした後、特にプロモーションをしてこなかったスマホ用のアプリは、コロナ禍という状況下でも利用率が高く、多くのユーザーがアウトドア系のイベントなどを探していたという。
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