小学館(東京・千代田)の女性向けファッション誌「CanCam」と、“ゆうこす”で知られるインフルエンサーの菅本裕子氏が共同でプロテインのD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)ブランド「La protein(ラプロテイン)」を立ち上げた。初回販売で用意した「ゆうこすプロデュース プロテインおためしアソートBOX」はすぐに売り切れるほどの好調ぶり。商品開発段階からInstagramで積極的に情報発信して開発に込めた熱量を伝え、信頼を獲得したことが成功のポイントだ。
まず、今回のコラボレーション商品開発に至った経緯を整理してみよう。商品開発には小学館のCanCam編集部、ゆうこす、D2C支援事業のBeautydoors(東京・港)の3者が関わっている。
仕掛け人は、Beautydoors取締役副社長の佐藤浩輝氏だ。同社は芸能人やインフルエンサーを起用したD2C支援を得意としている。「芸能人とコラボしたバッグや洋服などの付録を付けたビジネスモデルが、ファッション誌では浸透している。ところが、付録では雑誌の出版止まり。商品として販売し続けられる形のビジネスモデルに可能性を感じて、小学館に持ちかけた」と説明する。
この提案を受け、商品開発に踏み切った理由をCanCam編集長の加藤真実氏はこう振り返る。「CanCamという老舗ブランドとインフルエンサーという新しい力を掛け合わせた形で、新しい事業に挑戦したいと考えていた」。D2C事業の提案は渡りに船となったわけだ。
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