コクヨが新しいオフィス拠点「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」を開設した理由を、社長の黒田英邦氏に聞いた。2021年2月、東京・JR品川駅港南口にある2棟の自社ビルをリノベーション。「働き方の実験場」と定義し、20年は約3000億円だった売り上げを、10年後に5000億円にするための足掛かりにする。

黒田 英邦(くろだ・ひでくに)氏
コクヨ代表取締役社長
 1976年兵庫県生まれ。2001年コクヨ入社。ファニチャー事業の法人営業、経営企画部長、代表を経て、15年より現職。21年2月長期ビジョン発表。企業理念を刷新した

 THE CAMPUSは地上11階建ての南館、地上5階建ての北館、その間にある「パーク」という広場から構成。両館の上層階には、それぞれコクヨのオフィスやショールームを設けた。南館1階の「パークサイド」には、コクヨ商品などを販売する店舗やコーヒースタンドがあり、外のパークでコーヒーを飲んだり仕事をしたりと、誰でも自由に過ごすことができる。特徴は、誰でも出入り可能なパブリックスペースを多く設けた点にある。

 南館2階の「オープンラボ」は、オープンイノベーション拠点だ。ここは、例えば、5Gを使ったNTTドコモやソニービジネスソリューション(21年4月にソニーマーケティングと経営統合)との共同研究など、協業を行う実験場兼ショールーム。新たな働き方などをテーマに、コクヨのリソースを活用した複数の協業が進んでいる。

新たなオフィス街の在り方を考える

 THE CAMPUSは、古くなった築40年超えの自社ビルの活用を模索して誕生した。売却やビルの建て替えで家賃収入を得る選択肢もあったが、コクヨが追求する未来の働き方の実験場にすることを選んだ。

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