米デュオリンゴの外国語学習アプリ「Duolingo」が日本でユーザー数をじわりと増やしている。学習というと必死に頑張るというイメージが強いが、逆張りの「勉強したくないというインサイト」を見いだし、ユーザー獲得につなげているという日本市場のマネジャー水谷翔氏にマーケティング戦略のツボを聞いた。
英語学習サービスはブルーオーシャン
Duolingoは英語、スペイン語、中国語など40言語で100以上のレッスンコースを提供している外国語学習アプリ。日本市場で本格展開を始めたのは2020年11月で、現在は日本語話者向けに英語、中国語、韓国語のコースを提供している。
Duolingoでは、外国語学習に欠かせない「読む」「書く」「聞く」「話す」が1回のレッスンで体験できるようになっている。デュオリンゴによれば、このアプリで120時間学習すると、大学の4学期分と同等の学習効果が得られるという。
20年8月から日本のカントリーマネジャーとしてDuolingoのマーケティングに取り組んでいるのが水谷翔氏だ。同氏にはモバイルゲーム「モンスターストライク」の米国版、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」のマーケティングを手掛けてきた実績がある。
日本市場への本格参入から間もないDuolingoの重要業績評価指標(KPI)は、デーリー・アクティブ・ユーザー(DAU)の数だ。水谷氏は「日本には『英語を話せるようになりたい』という人が約8800万人いる。にもかかわらず、実際に英語を学習している人は約1700万人しかいない。その差分の約7100万人がDuolingoのターゲットになる」と言う。
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