音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」対抗と呼ばれる、Twitterの音声チャット機能「スペース」がいよいよ2021年4月からスタートする。スペースとクラブハウスを比較しその違いを探りつつ、さらに新たな課金サービスの導入などTwitterの狙いを読み解く。
iOSに加えAndroidにも対応するスペース
「Spaces(読み方はスペース)」は、Twitterの音声チャット機能だ。2020年12月に米国でベータテストが開始され、国内では21年2月から一部のユーザーにテストの権限が与えられている。筆者は国内のベータテスト開始から参加しているが、その間もスペースの開発は急速に進んでいる。そのため4月の正式リリースではさらに仕様が変わるかもしれないが、現段階でのスペースの機能を紹介する。
スペースはTwitterのユーザーと音声で交流する機能だ。スペースを開催する「ホスト」、話をする「スピーカー」、話を聞く「リスナー」の3つの立場で参加する。話ができる人は、ホストを含めて最大11人だ。
スペースに参加するにはアプリを使う。クラブハウスはiOSのみだが、iOS、AndroidのどちらでもOKだ。スペースを作成するには、右下のツイート作成ボタンからスペースを選ぶ。開催中のスペースは、アプリ画面上部にアイコンが紫色に囲まれた状態で表示される。フリートが表示される位置と同じだ。フォローしていないアカウントのスペースは、ツイートやDMによるシェアで知ることができる。
参加する際には「リスナー」か「スピーカー」を選択する。ただし、ホストはスピーカーになれるアカウントをあらかじめ定めている。変更は可能だが、スペースごとに「スピーカー」となる人を「全員」「フォローしているアカウント」「スピーカーとして招待したアカウントのみ」から設定する。
スペースには機能の説明文を表示できるが、内容は入室しなければ分からない。開発者のツイートによると、スペースをスケジュール予約する機能、参加者をリストで管理する機能などがサポートされる予定となっている。
クラブハウスとの違いは大きく2つ
スペースは「クラブハウス対抗の機能」といわれている。米アルファ・エクスプロレーションが提供するクラブハウスは、人々がコロナ禍で音声によるコミュニケーションに飢えているタイミングにうまくハマり、爆発的な人気となった。招待制であることも「乗り遅れたくない」焦燥感に火を付けた。
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