定額制(サブスクリプション)の「パーソナルスープ」がコロナ禍の中、食卓に広がっている。食品スタートアップのGreenspoon(東京・渋谷)が展開する「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」だ。管理栄養士が監修し、1食で満足感を得られるよう、具材がごろごろ入っているのが特徴。在宅勤務が長期化する中、企業の福利厚生需要の開拓にも乗り出した。

GREEN SPOONのスープは牛乳や豆乳、水を加えてレンジ調理するだけで、手軽に必要な栄養素が補える。加熱時間の目安は600ワットで約5分、500ワットで約5分30秒
GREEN SPOONのスープは牛乳や豆乳、水を加えてレンジ調理するだけで、手軽に必要な栄養素が補える。加熱時間の目安は600ワットで約5分、500ワットで約5分30秒

 100ミリリットルの水や牛乳、豆乳を具材に注ぎ、電子レンジで加熱。よくかき混ぜれば、出来上がり。自宅で手軽に食べられる本格派の冷凍スープが登場した。GREEN SPOONである。

 管理栄養士が200種類以上の原材料から栄養価や食材のバランスを計算して、レシピを監修。利用者ごとに不足している栄養素を推測し、最適なスープを毎月届けるサービスだ。冷凍食品をいわば「パーソナル(個人仕様)」な存在に変えた。

パーソナルスムージーに続く第2弾

 GREEN SPOONは2020年3月25日、「パーソナルスムージー」のブランドとして旗揚げした。コロナ禍による外出自粛で在宅時間が伸びたことに加え、健康志向の波にも乗り、発売半年で累計13万個を販売するヒット商品に育った(関連記事「個人仕様スムージーが目標比2.5倍と好調 外出自粛下で健康需要」)。その余勢を駆って20年11月16日に投入したのが、パーソナルスープである。

 注文は「パーソナル診断」に答えることから始まる。「普段から、カラダに気を遣った食生活をしていますか」「積極的に取りたい栄養素はありますか」「最近の生活に当てはまるものを選んでください」「野菜はどれくらい食べていますか」「以下の中でアレルギーはありますか」「苦手な食材を教えてください」

 体の悩みや生活習慣を尋ねる選択式の質問に答えていくことで、候補を絞り込んでいき、おすすめの野菜やフルーツを写真とともに提示する。

 筆者の場合はビタミンE(サツマイモ、アボカド、水菜、ホウレンソウ、オクラ)、ビタミンC(黄パプリカ、紫キャベツ、ピーマン)、ビタミンB1(枝豆、エノキタケ)、ビタミンB6(赤パプリカ)、クエン酸(レモン)と出てきた。これらの結果を基に「あなたに合ったスムージーやスープ」が用意したメニューから一覧で表示され、その後、ボックスに何個詰めるかを選ぶ流れとなっている。

 スムージーが全25種類に対して、今回発売したスープは全15種類。価格は毎月8個で月額7200円(1個900円)、12個で同1万500円(1個875円)、20個で同1万6800円(1個840円)。単品購入の場合は4個3800円(1個950円)、8個7400円(1個925円)となっている(いずれも税別、送料別)。スープとスムージーを組み合わせたり、スープだけ、スムージーだけを選んだりすることも可能だ。

パーソナル診断に回答すると、おすすめのスムージーやスープが表示される。左がスープで右がスムージーの画面
パーソナル診断に回答すると、おすすめのスムージーやスープが表示される。左がスープで右がスムージーの画面
スープが加わり、商品のラインアップは全40種に広がった
スープが加わり、商品のラインアップは全40種に広がった

 スムージーはミキサーやハンドブレンダーでかき混ぜる必要があったが、スープはレンジ調理で済む。その手軽さが受け、特に男性客が大きく増えた。スムージーからの累計利用者数は2万人を突破。「月商1億円規模のサービスに持っていきたい」とGreenspoonの田邊友則CEO(最高経営責任者)は力を込める。

「パーソナルスープ」開発の狙いを語るGreenspoonの田邊友則CEO
「パーソナルスープ」開発の狙いを語るGreenspoonの田邊友則CEO
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